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[jp]getstageはアーティストとそれを起用するビジネスサイドのマッチングを提供

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g&hが運営するgetstageは、ミュージシャンやダンサーなどのアーティストと、そういったアーティストを起用したい企業とのマッチングサイトだ。すでに6月1日にベータ版として開始していたが、明日7月1日からグランドオープンという形式でスタートして有料課金を始める。

getstageの話を聞いていて興味深かったのは、これは一般には職のマッチングサイトに類するものだと考えられるが、現時点では採用側、つまり、アーティストを起用する企業がgetstageにお金を払うのではなく、サービスの提供側であるアーティストがgetstageに月額でお金を払う(有料課金)ところだろう。アーティストは月額525円を支払うことで、企業が募集を行う仕事(イベントでのステージ出演や音源の作成など)に応募できるようになる。

なぜ、こういったことが起こるかといえば、アーティストたちの厳しい現状がある。g&h代表取締役社長の松山仁氏が話してくれた。

まず、現状アーティストの多くは自分たちのパフォーマンスを披露するのに、ライブハウスの売れなかったチケット料金や機材のレンタルなど自費でお金を払ってライブ活動をしたりしている。一定のファン層がつけば、そこまでははひどくはないののかもしれないが、マネージメント事務所に所属していても無料で巡業するなんてこともある。そういう意味で、お金を支払ってくれる企業がいるのであれば、その仕事に応募できるチャンスに少額の月額課金であれば目をつぶることもできるだろうし、もちろん、仕事を得ることで、自分の活動を広められるというメリットもある。こういった非対称な世界であるがゆえに、アーティスト側に課金ができるようになっているようだ。

getstageでは仕事を得るだけでなく、自分たちのプロモーションの場としても利用できる。アーティスト自身が登録するプロフィールや音源、フォトギャラリー、ムービーなどは無料会員でも利用できる。今日時点ではおよそ110のアーテイストたちが登録している。

getstageが目指しているのは、同種のビジネスを北米を中心に展開するSonicbidsだ。Sonicbidsはプロモーターとバンドをマッチングするサービスで、すでに30万バンドが登録し、昨年だけで8万回のイベントが登録されたらしい。たとえば、SXSW Music Festivalに出演するオーディションがSonicbids経由となっている。Sonicbidsは北米やヨーロッパにその手を広げていこうとしているという話なので、getstageはアジア市場を拡大していきたいとしている。g&hによれば国内だけで数百万人規模のアーティストがいるという。ただ、これだけのアーティストがいてもほとんどビジネスとしてやっていけるだけの成功例が少ないというのも現実だ。だから、getstage自体で日本やアジアでアーティストたちが活躍できるような、イベントなども仕掛けていくのだという。

気になるgetstageの儲けのほうだが、正直言えばアーティストに対する月額の課金だけではある程度のビジネスにしかならない。だから、将来的にスケールさせるためにはアーティストへの課金だけでなく、企業側にも課金をしたり、メディアとして成長した際には広告掲載などでも稼いでいく方針だ。

g&hはシードマネーを投資するネットエイジとpaperboy&coの創業者の家入一真氏のplaywith partnersから数百万円規模の資金調達をしている(正確な額は明らかにしてくれなかった)。

そして本日、getstageはこちらも家入氏が手がけるアーティストやクリエイター向けの資金調達プラットフォームのcampfireとともにパーティーを開催する予定だ