Google Buzzは共有トラフィックのブラックホールだったが、Google+は―ビッグバンだ!

次の記事

Kinectを使ってミニヘリを身振りで操縦

去年の3月、Google Buzzが新しいソーシャル・ネットワークとして華々しく登場したとき、われわれはBuzzからのレファラル〔参照〕・トラフィックがほとんどゼロだった件で戸惑わされた 。つまりTechCrunchサイトの訪問者がどこから来たのかを調べると、Buzzからの訪問者は、当時すでにFacebookに買収されてゴーストタウンになっていたFriendFeedより少なかったのだ。

その後の調査で、Google自身のAnalyticsサービスはBuzzからの訪問者をカウントし損ねていることが分かった。BuzzはGmailと同居しているため、HTTPS接続を利用しており、レファラル情報をすべて剥ぎ取られていたのだ。つまりBuzzからのトラフィック は間接的に推測できるだけで決して目には見えないわけだ。しかし、何ヶ月にもわたって注意深くさまざまなデータを観察した結果、Buzzは意味のあるような量のトラフィックを送って寄越していないことは確実だと私は結論するようになった。ところが今回ローンチしたGoogle+の場合は全然違う。

そう、もちろんG+は公開後わずか1週間しかたっていない(そのうえ、ごく限定されたユーザーにしか公開されていない)。しかし、われわれの調べたところでは、この新顔のソーシャル・ネットワークはすでに大量のトラフィックをTechCrunchにもたらしている。

どのくらいか? 先週の火曜に公開されてから、Google+はすでにTechCrunchの参照元サイトとしてトップ10に入っている。先週火曜以来の累計ではDiggの次だ。集計期間を7月1以降(つまりローンチ後数日たってユーザーが増えてからの期間)に絞ると、順位はさらに上がり、Hacker Newsの次、7位になる。トラフィックの量自体も、参照元のトップ、facebook.comの5分の1に達している。

しかし、Google+もHTTPSを使っているのではないかという疑問を持った読者もいるだろう。いや、Googleはこの点でBuzzの失敗を教訓にしている。Google+から外に出ていくリンクはすべてhttp接続を利用するgoogle.comにリダイレクトされている。数日前にLouis Grayが指摘したように、サイト運営者がアクセス・ログの中で探すべきG+のURLは http://www.google.com/url?sa=z”(この後にコンテンツ固有コードが続く)だ。G+の中で外部リンクをクリックするとアドレスバーにこのURLが一瞬表示される。

TechCrunchに流入してくるGoogle+からのトラフィックは、われわれ自身ではまだG+に記事のリンクを送っていないことを考えると、すでに驚くべき量に達している。FacebookとTwitterの場合、われわれは各記事のリンクを投稿しており、われわれの投稿中のリンクが(直接に、あるいは共有後に)クリックされるのがこれらのサイトからのレファラル・トラフィックの大部分を占めている。Google+の場合、われわれはまだ何もしていない。ユーザー自身が’G+にTechCrunchのリンクを投稿し、それが大量にクリックされているわけだ。

Zach Sewardがここにまとめているように他のニュースサイトも次々にG+に公式アカウントを開設しているから、同様の現象を経験しているに違いない。われわれも公式アカウントを開設しようとして先週Googleに頼んでみたが、現在のところまだ企業アカウントは受け付けていないと断られた。またGoogleは現在の利用約款のプライバシーの項目に「Google+には個人の実名で登録しなければならない」とあることを指摘した。Googleでは企業アカウントの取り扱いについてはまだ検討中ということのようだ。

われわれがCNetその他の多くのニュースサイトが公式アカウントを開設していることを指摘すると、Googleは「現在、〔団体名でのアカウント登録を〕禁止してはいない。しかし今後企業向けGoogle+サービスが開始された場合には別途アカウントを登録し直す必要がある」と答えた。しかしそれが開始されるのはいつになるやら分からない。パブリッシャーとしてはこんな大チャンスを指をくわえて見ているわけにはいかないだろう。単にリンクの共有のために使うのはG+の本質に関して理解が不足しているともいえるが、ともかくすでにG+で共有、再共有されるリンクの数は膨大なものになっている。

Google Buzzは現在も今後もブラックホールのままかもしれない。しかしGoogle+はビッグバンだ。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦/namekawa01