Google、Motorolaの買収によりAndroidエクスペリエンスの「フルコース」での提供を目指す

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Android最新情報:現在のところ全世界1億5000万台の端末で稼働中

Android MotorolaGoogleがMotorola Mobilityを125億ドルで買収することになった。これは、これからのGoogleの動きをさまざまな面で変革していく前触れとなるだろう。Googleは390億ドルの手持ちキャッシュの多くをつぎ込む過去最大の買収にこれからの成長を賭けようとしている。まず今回の買収で、Googleが主要成長領域としてモバイル分野を想定していることがわかる。そして成長を遂げるためにモバイルハードウェアという新しい市場に参入していくことにしたわけだ。また今回の買収により、Googleは17,000にも及ぶ特許および7,000の出願中特許をその手におさめることとなる。Googleは特許関連で遅れをとっていたが、一気に巻き返すこととなる。さらにGoogleにとって、「Androidエクスペリエンス」を全体的にコントロールすることができるようになるのも大きい。

現在、世界中で1億5000万台のAndroid携帯が利用されており、これはスマートフォン市場で最大のシェアを握っていることになる。しかし端末毎に見るならば、Android携帯のいずれもiPhoneに遠く及ばないという現状だ(端末毎にみたとき、iPhoneがスマートフォン全機種の中で最大のシェアを占めている。Android OSはさまざまな機種に採用されており、OS別で見ればAndroidが最大シェアということになる)。Android携帯にてiPhoneをその牙城から引きずり下ろすには、ソフトウェアからハードウェアまで一貫したエクスペリエンスを提供する必要があると、Googleも判断したのだろう。

これまで、Googleは携帯端末分野でWindows方式のアプローチを採ってきた。すなわちOSのみを提供し、それぞれの端末製造業者がアプリケーション分野に注力できるようにしてきていたわけだ。しかしこのアプローチは十分ではなかった。日々550,000台のAndroid端末がアクティベートされているが、製造業者は39社にのぼる。しかしiPhoneに対抗し得るような携帯端末は全く出てこなかったのだ。Motorolaを所有することにより、GoogleはAndroid OSに魅力を最大限に引き出すことが可能となり、また最新OSの成果を十分に反映した端末を世に出すことができるようになる。これはまさにAppleが行っているのと同じアプローチということになる。GoogleのCEOであるLarry Pageは、Motorolaの買収をAndroidにとっての「スーパーチャージャー」と表現しているが、まさにこのような観点に立つものだと言えよう。

Pageは「Androidはオープンであり続けます」と言い、Motorolaは他のライセンス利用会社と変わることはないと言っている。しかし独占禁止法の審査を経て買収が完了すれば、Motorolaの端末がNo.1の地位に座るのは間違いのないことだろう。また、Motorolaにはセットトッププロダクトもあり、精彩を欠くGoogle TVをサポートして、家庭環境に入り込む一助ともなるだろう。

今回の買収は大きな賭けだとも言えよう。賭けであれば失敗するということもあり得るだろうか。注目しておきたいのはGoogleが取得することになるモバイル関連特許群だ。これだけでも買収金額全体の相当部分を占める価値があるだろう。GoogleはNortelの特許購入に失敗して、競争相手に45億ドルの利益を与えてしまうこととなった。今回のMotorola買収についての電話会議でもPageはMotorolaの「強大な特許ポートフォリオ」がAndroidを「マイクロソフト、Apple、その他の企業」からの攻撃から守ることになるだろうと述べている。電話会議の際、最初に行われた2つの質問はいずれも特許関連の内容だった。AndroidはApple、マイクロソフト、Oracleなどの特許連合軍からの特許攻撃を受けており、今回の買収は「防衛策」としても非常に大きな意味を持つものなのだ。

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(翻訳:Maeda, H)

“Google、Motorolaの買収によりAndroidエクスペリエンスの「フルコース」での提供を目指す” への5件のフィードバック

  1. 特許の為に買収攻勢ですか・・業績の悪くなっていたモトローラをその為に購入するとは。。なんだか遅すぎて、その為に非常に大きなお金が必要になってしまったというようにもみえますね。
    問題はGoogleが特許を集めたとして、果たしてAndroid陣営を守れるのかどうか?
    Google本体を訴えられる最悪のことは防げると思うが、端末を作っているメーカーが訴えられた時にその特許がどこまで役に立つのかどうかだよね。

  2. 匿名 より:

    >「Androidはオープンであり続けます」

    ヘタ打つと他のメーカーが一斉にWindowsに流れる可能性もあるし、その場合Androidは即死だから、慎重にやらないと。

  3. 匿名 より:

    >「Androidはオープンであり続けます」

    ヘタ打つと他のメーカーが一斉にWindowsに流れる可能性もあるし、その場合Androidは即死だから、慎重にやらないと。

  4. 匿名 より:

    >「Androidはオープンであり続けます」

    ヘタ打つと他のメーカーが一斉にWindowsに流れる可能性もあるし、その場合Androidは即死だから、慎重にやらないと。

  5. 匿名 より:

    >「Androidはオープンであり続けます」

    ヘタ打つと他のメーカーが一斉にWindowsに流れる可能性もあるし、その場合Androidは即死だから、慎重にやらないと。

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