ソーシャルリクルーティングのウォンテッドを立ち上げたのはFacebook出身のマルチな才女

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「私、生き急いでいるんです!」それが僕に対する彼女の答えだった。京都大学を卒業してゴールドマン・サックスに入社するも1年半で辞めて、イラスト投稿サイトのMagajinを立ち上げる。そしてその後、ひょんなことからFacebookに入社。それもたった半年で退職してフューエルという会社を新たに立ち上げ、今回紹介するインターネットのサービスを一人でスタートさせる。誰もが羨むようなキャリアを歩むことができながらも、結局は自分の手によるビジネスに固執する現在26歳の仲暁子に僕が訊いたのは「なぜ、そんなに次々とチャレンジするのか」である。

彼女が間もなく 公式にスタートさせるサービスのウォンテッドはソーシャルの力でなにかを一緒にはじめる仲間を探しだすメディアだとい う。すでにβ版として公開されているこのサービスは、ユーザーはFacebookアカウントを使ってログインし、自分が探したい人の詳細を入力し、あとは それをFacebookの自分のウォールに流してリクエストするようになっている。流れた情報は友人だけでシェアしてもいいし、友人がその情報をさらに シェアしてもいい。最終的に自分のネットワークの中の誰かがリクエストに合致する人をみつけてくれたら、みつけたひとが申し出をするようになっている。また、ユーザーはウォンテッドを利用しているユーザを直接スカウトすることもできる。プロジェクトを進めるために人を探し出すサービスとでもいえばいいのだろうか。

いわゆるソーシャルリクルーティングと言われる分野のサービスだが、非常にシンプルなデザインは複雑な操作を要求せずに誰でも使えるようになっている。

僕が驚いたのは、このサイトが仲の手によってたった一人で作り上げられていることだった。それは、サーバーのコーディングからインターフェイスのデザイン、そしてイラストまですべてが彼女一人の手によるものだったからだ(最初にこのサイトを見せてもらったときにはかわいいイラストがいっぱいあったがアップデートによっていまは消えている)。

仲に僕が初めて会ったのは、彼女がMagajinを立ち上げて少し経ったころで、Facebookで働いていたときだった。その時、はっきりと彼女が語ったのは、自分はプログラミングができないし、インターネットのサービスは作った経験がない、だから、それを作ってくれる人たちに自分のアイデアを伝えて作ってもらっている、ということだった。しかも、作っていたのは彼女が依頼をしたイスラエル在住の3人のエンジニアだ。それはたった1年前の話である。

ただ、Magajinを立ち上げたもののインターネットのサービスに携わった経験がなかった。だからそれを勉強するという意味も込めて偶然に出会ったFacebookに入社したのだが、それはそれでなかなか巡り合わせのない機会だっただろう。

最終的にはMagajinはFacebookの仕事との両立ができず畳んでしまったというが、彼女がFacebookで感じたのはソーシャルによる新しい力と、なんでも作り出すエンジニアの素晴らしさだったそうだ。そうして、彼女は独学で少しづつ学んでいたプログラミングの学習をさらに進めていく。

「生き急いでいる」彼女は結果的にFacebookを辞めて、新たな自分の手によるビジネスの道に進むのだが、当初、設立したフューエルではFacebook上のソーシャルマーケティングなどのコンサルティングを行っていた。しかし、コンサルティングの業務は時間がかかりすぎて儲けには結びつかなかった。そこで思いつたのが、ソーシャルの力を使って人と物と場所について質問できるサービスだったが、作ってみると使いずらいものになってしまったので、そのサービスをシンプルに改変することで今回紹介したウォンテッドに行き着いたというわけだ。

こうやって彼女の話を聞いてみると、そのチャレンジするスピードもさることながら、その学習能力に舌を巻く。1年も経たないうちにRuby on Railsでの開発を学び、Heroku上にウォンテッドを立ち上げるまでにいたったのは驚くべきことだ。

最近になってスタートアップの集まりに女性も多く見かけることが多くなってきているがその数はまだ少ない。僕は彼女のようなキャリアもある新しいタイプのエンジニア兼スタートアップの創業者が数多く出てくるとより業界が面白くなるんじゃないかと思いっている。それは、いろんな意味でサービスが多様であるべきであって、そこに女性の視点は大切だと感じているからだ。もちろん、彼女が多くの女性にとってのロールモデルになるかは、今後のサービスの成功次第ではあるが、いろんなキャリアを持つ人が出てくることは歓迎すべきことだ。

なお、仲によればウォンテッドを今後、大きくしていくために組織を作っていきたいということだが、必ずしも彼女は経営にこだわっているわけではないのだそうだ。それは彼女のクリエイター的な気質によるものなのかもしれない。才能ある彼女が最終的には実はマンガ家になることだそうだ。それはそれでおもしろいね(彼女のマンガ作品はここここで読める)。

“ソーシャルリクルーティングのウォンテッドを立ち上げたのはFacebook出身のマルチな才女” への12件のフィードバック

  1. やっぱりスピードなんだよね〜、なんか悶々としちゃうわっ

  2. Guest より:

    一年もあれば、Webアプリのひとつやふたつ、作れるようになるでしょ。

  3. Guest より:

    一年もあれば、Webアプリのひとつやふたつ、作れるようになるでしょ。

  4. ムリドン より:

    これは惚れる!!

  5. ムリドン より:

    これは惚れる!!

  6. ムリドン より:

    これは惚れる!

  7. ムリドン より:

    これは惚れる!

  8. Voicevoice より:

    これはぜひ利用したいです‼素晴らしい‼

  9. Minamoto Kenji より:

    発想力と行動力、両輪が旨く回せないと駄目なんでしょうね。

  10. 匿名 より:

    おっと、彼女の会社のフューエルにはちょっと縁があった。
    女性でもバリバリな人なんだね。一人でデザイン、プログラミング、企画もできるなら、何か凄いサービスやってくれそう。素晴らしい。

  11. s/使いずらい/使いづらい/g

  12. ドン米 より:

    すごいな~やっぱり日本は変わり始めている気がする。僕もその波を起こす側になりたいな。

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