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ちょっと憂鬱な予言―紙の出版の未来はこうなる…

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AmazonのAndroidタブレット、Kindle Fireの発表を明日に控えて、出版業界が向こう10年かそこらの間にどう変わるかSF小説風に想像してみるのも面白いのではないかと考えた。

私はもちろんeブックの強力な支持者である。しかし同時にこれまで何度も書いてきたように、紙の本や雑誌も愛している。だが私の見るところ、紙の出版物はこの先10年以上生き延びることは―少なくとも大半の先進国においては―難しそうだ。

周知のとおり、現在eブックの売上はすでにハードカバーを抜いている。出版社はeブックの販売部数を伝統的な書店での販売部数とならんで誇示するようになった。書店での販売部数はすぐに減少し、やがて消えるだろう。というのも書店が消えてしまうからだ。カゴいっぱいに小説を買い込むような読者はどんどんNookやKindleに乗り換えている。特に価格が$99に下がれば(今年中にそうなるはず)なおささらだ。

これが本当の賭けなら以下の予言にはいろいろ留保をつけておきたいところだが、もし読者が何らかの意味で出版に関係しているなら―出版社に勤めているのであれ、古書店を経営しているのであれ―ここは真剣に考えた方がよい時期だ。大転換がまさに目の前で起ころうとしている。オハイオ州コロンバスの古い教会を改装したVillage Bookshopの床、ニューオーリンズのCrescent City Booksの静けさ、ケープコッドの裏通りに立つ不機嫌な女店主のいるProvincetown Bookshopなどを私は心から愛している。しかし時代は変わった。仕方がない。先に進むときが来た。

2013 – eブックの売上が古本を含む他の書籍の売上を超える。eマガジンが離陸する。
2014 – 出版社がeブックリーダーの試用に補助金を投じる。新聞社、雑誌社は独自ハードウェアによる読者囲い込みを図るも失敗する。
2015 – 街角の小さな書店が消える。中規模書店はスペースを生かしてコーヒーとWi-Fi接続を売る。 稀覯書専門店のみニッチで生き延びる。
2016 – Conde Nast社の雑誌を代表とするライフスタイル雑誌がタブレット版のみになる。
2018 – Barnes & Nobleの最後の書店がインターネット・カフェに転業する。
2019 – B&NとAmazonの出版事業部が他のすべての出版を圧倒する。
2019 – 出版社の大淘汰時代始まる。小規模出版社の少数は生き延びる。ペンギンやランダムハウスのような巨大出版社は傘下のマイナ-ブランドをeブック専門のベンチャーとして分離する。出版社独自のタブレットが消える。
2020 – 中学生から大学生までほぼ全員がeリーダーを持つようになる。紙の教科書はは徐々に消え去る。
2023 – eペーパーが実用化し、eリーダーは紙数枚分の薄さになる。
2025 – 多くの途上国でもeブックへの転換が完了する。紙の本は良くて骨董品、悪ければ邪魔なゴミとなる。稀覯書収集の趣味は存続する。少数の出版社が頑固な愛好者のために紙の本の出版を続けるものの、全般的には出版は完全にデジタル化する。

[Image: Blend Images/Shutterstock]

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(翻訳:滑川海彦 @namekawa01Google+