Vega corporation
Nubee

ジャフコから10億円調達したベガコーポレーションは家具屋を営むゲーム企業

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福岡を拠点とするベガコーポレーションは家具のEコマースのロウヤを運営している。ロウヤは今期でおおよそ30億円の売上をほこる。このベガコーポレーションがジャフコから第三者割当増資で10億円を調達した。実はこのベガコーポレーション、この家具事業をメインとして資金調達したわけではない。彼らが目論むのはスマートフォンでのゲーム事業の世界展開の拡大である。

ベガコーポレーションの子会社、Nubeeはシンガポールに拠点を持つスマートフォン向けのゲーム企業である。このNubeeが注目に値するのは、すでに中国ではiPhoneのAppStoreのトップセールスランキングでナンバーワンを誇る「ジャパンライフ」というゲームを提供していることだろう。このゲームは9月末で全世界で233万ダウンロードされ、デイリーで50万ユーザーが利用するのだという。それだけではない、今年の2月にリリースした「コインパイレーツ」も世界で287万ダウンロードもされている。9月末でそれまで8つリリースしたゲームをあわせると、トータルで750万ダウンロードされていて、デイリーで80万ユーザーがプレイしているのだという。

昨年までは家具屋しか手がけていなかったベガコーポレーション/Nubeeがゲームの世界でこれほどまで成功できているのはなぜなのだろうか。CEOの浮城智和氏が語るのは、ゲームも家具のEコマースもあまり変わらないものらしい。そもそも、家具の仕入れや中国展開を考えていた彼らが、中国や東南アジアを回っていたここ最近、急速にスマートフォン市場が立ち上がるのを目にしていたのだという。その中でも特にゲームに着目し、ゲームの質であれば日本のエンジニアやデザイナーに託せば勝てるのではないかと思い、昨年の夏に「立ち呑み」というiOS/Android向けのゲームをリリースする。これが1カ月かからずに50万ダウンロードされたのだという。

浮城氏がゲームもEコマースも変わらないというのは、本質的にユーザーを満足させることや、そのために導線をどのように確保するかといったことだ。タイトルや見出しのつけ方、画像の作り方、課金の離脱率などどれ1つとってもEコマースで培っていた感覚はゲームに転用できるのだという。プレスリリースによればゲームの有料課金事業はバーチャルEコマース事業なんだそうだ。同じ課金をするということで言えば、確かに彼らの言うようにECもゲームも変わらないものなのかもしれない。

Nubeeをシンガポールに設立したのは、海外向けの事業はどうしても語学の壁があり、Facebook上のゲームなど海外で多くのユーザーがプレイしているものを日本国内のエンジニアやデザイナーが一から学習するよりも、海外のクリエイターが作ったほうがビジネスとして早く展開できると判断したからだそうだ。シンガポールの現地では、マネージメントも含めて採用して、いまでは60名の社員が働くという。トップを務めるのはフランス人だそうだ。

今後もNubeeを中心に、どのゲームプラットフォームにも依存しないソーシャルゲーム事業を彼らは展開していくという。ベガコーポレーション/Nubeeは今後は東京に支社を作る予定だ。