FacebookとeBayが提携, ソーシャルコマースに新風が吹くか?

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【抄訳】
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“わが社は今、曲がり角にいる”、eBayのCEO John Donahoeが今日(米国時間10/12)サンフランシスコで行われた、今年が第一回となるデベロッパカンファレンスInnovateの壇上からこう語りかけた。”消費者の買い物の仕方や代金支払いの仕方は、今後の3年間で、これまでの15年間にわれわれが見てきた以上の変化を遂げるだろう”。

Donahoeの未来予測は、今日、X.commerceを本格的に紹介するための前振りでもある。この新しいプラットホームは、eBayとその主な子会社PayPal、Magento、GSIの機能を統合して、ロバストで一から十までのサービスがすべて揃った、”オープンな”eコマースソリューションを提供する。eコマースソリューションの決定版、と呼ぶ人もいるかもしれない。

しかし、その本当の本質は、昨日本誌のLeena Raoが書いたように、X.commerceが実は、eBayとしては初めての、本格的な対デベロッパサービスであることだ。これまで、eBayのデベロッパたちは、マーケットプレースとしてのeBay、支払いシステムとしてのPayPal、等々を別々に相手にしなければならなかった。しかしこれからは、eBayとその関連技術のすべてを、一箇所で扱える。各ツールが統合されたことによってデベロッパは、新しい形のショッピングやeコマース経験を作り出せるのだ。

Innovateではまた、eBayと世界最大のソーシャルネットワークとのパートナーシップの発表も、大きく期待されていたものの一つだ。その発表によれば、eBayがFacebookのOpen Graph(Facebook会員たちのソーシャルグラフの公開部分)を統合して、MagentoやGSIなどとともに、グローバルなコマースプラットホームを作っていく。

このパートナーシップによってサードパーティのデベロッパたちは、ソーシャル(な)コマースの開発に本格的に取り組める。そしてそれにより消費者と小売企業は、ともにソーシャルなショッピングを経験し、アイデアをお互いに共有したり、個人化を行うアプリを使って買い物や販売をしたりなど、Facebookのソーシャル機能を、販売と買い物の中でフルに利用し体験できるのだ。

しかし実は、Facebook上でコマースを行うアプリ等はすでにいくつかあるにも関わらず、本格展開にはほど遠い。要するにFacebook上のeコマースは、あまりぱっとしない。

【中略】

むしろ、X.commerceのゼネラルマネージャMatthew Mengerinkも言うように、オンラインショッピングはいまだに、ソーシャルではなく、”きわめて個人的で孤独な”体験だ。しかし一方、Facebookのモバイルマーケティング担当ディレクターKatie Miticは、同じInnovateの壇上で、ショッピングは本質的にソーシャルなアクティビティであり、人びとが”ソーシャルコマースで何ができるのか”を理解していくのは、やっとこれからだ、と主張した。

ソーシャルコマースにできることを実現していくためには、デベロッパたちが熱心にそれに飛びつかないとだめだが、Mitikのこの言葉に会場に集まった3000あまりのデベロッパたちは、みなしーんとしていた。ロイターの記事もこう指摘している: アナリストやeコマースのエキスパートたちの一部は、両社間の、もっと深い、もっと多機能的なパートナーシップを期待している。

【中略】

Mengerinkも言うように、eコマースとソーシャルネットワークを、単純に短絡的に、”売る”とか”買う”という局面で結びつけるのは、間違いではないか。むしろ本当にソーシャルなのは、いろんなお店をわいわい訪ねて下見をしたり、どこの何がすてきだったかを話し合ったり、それぞれ違う店で違う物を買って感想を報告し合うといった、売り買いとは別の局面だ。

“デベロッパたちにすすめているのは、もっと’ショッピング以前の’ソーシャルな経験について考えることだ”、と彼は言う。たとえば、そのオンラインストアでは、友だちと出会えるのか、商品等について友だちとだべれるのか、…そういったことが、店の認知度を高め、口コミを自然に広める。オンラインのショッピングがオフラインのそれと変わらない、楽しい体験になる。そして、売上が増える。それは、単純な”ほしい”ボタンや”持ってる”ボタンにできる機能ではないだろう。

個人的に想像しても、Facebook上が友だちの買い物情報〜商品情報であふれかえっても、ぼくがそれらを買う気になるか、あやしいものだ。むしろFacebookがそうなったら、共有機能を限定(狭める)したくなるだろう。もっとゆるやかな親しい人間関係や会話の中で、気になる商品の説明なんかがあったら、関心を持つだろうけどね。

画像はTechFouzanのご厚意による

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))