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ソーシャルゲームのスタートアップ、ポケラボとセガの資本業務提携はゲーム業界のターニングポイントなのか

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ソーシャルゲームの世界は元気である。それは成功している会社の決算発表数字を見れば明らかなのだけど、いわゆるこれまでのゲーム業界で見れば、コナミの2012年3月期のQ1(4月から6月)では、コンソールゲームの売上77億円よりもソーシャルゲームの売上が78億円で上回っている。これはいままでのゲーム業界から見れば大きなターニングポイントとして映っているいるかもしれない。そして、今日間もなく発表されるソーシャルゲームのスタートアップであるポケラボとセガの資本業務提携もゲーム業界としてのターニングポイントの象徴の1つになるのかもしれない。

セガはポケラボの株式を既存株主から取得することで、ポケラボの株主となる。取得の割合や取得額は明らかにされていないのだが、シェアは20パーセント弱程度だろうと予想される。株式はポケラボの設立に関わっているコアピープルパートナーズとセレネベンチャーズが保有する株式の一部である。ポケラボには以前に記事にしたようにインキュベイトファンドとDCMから投資を受けているが、この両者の株の移動はない。当然ながら増資ではないので、ポケラボが資金を調達するわけではない。

コンソールゲームやアーケードゲームを主軸としてきたいままでのゲーム企業が、インターネット事業のスタートアップであるソーシャルゲーム企業と資本提携をするのはたぶん初めてのことではないかと考えられる。大手のゲーム会社もソーシャルゲームは無視できない存在になっているということなのだろう。

この業務提携では、ポケラボがフィーチャーフォンで培ってきたモバイル上でのソーシャルゲームのノウハウと、セガが持つコンソールゲームのノウハウを互いに共有するところからスタートする。というのも、これからのゲーム市場の主戦場はスマートフォンにあると見ているからだ。スマートフォンではまだどの企業も勝敗がついていないため、両者のノウハウを活かしてソーシャルゲームを開発していくわけだ。具体的には、まずは人材的な交流であり、もう1つはソーシャルをセガとポケラボで再定義していくのだという。

コアピープルパートナーズ代表パートナーの本間真彦氏に話を聞いたところ、彼が教えてくれたのだが、現在の日本のモバイル(フィーチャーフォン)のソーシャルゲーム市場では、コナミのドラゴンコレクションに代表されるカードゲームが主流になっているのだそうだ。絶好調といわれるgloops(旧社名はGMS)やgumiといった企業のヒット作もカードゲームである(コナミはgloopsを知財侵害で提訴しているぐらいだ)。ただ、このカードゲーム自体がスマートフォンで、特に海外市場でも受けいられるのかはわからないという。どちらかといえば、よりコンソール的なゲームらしさが必要なのではないかということだ。だから、ソーシャルのノウハウとコンソールゲームのノウハウをかけ合わせるのは、価値があるのではないかと見ている。

それから、今後もこういったソーシャルゲームのスタートアップと大手ゲーム会社との資本提携や買収などが起るのではないかとも語ってくれた。

今回のポケラボのバリュエーションは明らかにしてくれなかったが、以前に比べれば業界の見方も変わってきて、高いバリュエーションでも評価しているとのことではあった。

なお、ポケラボはモバゲータウン(当時、現在はmobage)のオープン化まもなくしてサムライ戦記ややきゅとも!といったゲームを成功させているが、その後は大きなヒット作をリリースできていない。一方、セガはスマートフォンではiOS向けにリリースしたKingdom Conquestのようなヒット作を持っている。