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Disruptで決勝に残ったAvadoが患者関係管理(PRM)プラットホームを公開ベータで立ち上げ

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5月にニューヨークで行われたTechCrunch Disruptで、Avadoは決勝に残った。このスタートアップの野心を既存の何かを利用して表現すれば、個人の保健医療記録のSalesforce.comになることだ。本誌の最初の紹介記事はここにあるが、要するにSalesforceのCRM(customer relationship management, 顧客関係管理)のようなものを、AvadoはPRM(patient relationship management, 患者関係管理)としてやる、ということだ。言い換えると、保健医療記録をオンライン化することによって、医師と患者との関係を円滑かつコミュニケイティブにすること。

AvadoのCEO Dave Chaseは、医療実践の未来がこうなる、と言い切る: “医師〜医療が説明責任を持ち、患者主体の医療になる”。医療提供者の古いモデルは、たくさんやってたくさん請求する型だが、しかし今日では、払う側(保険会社、中央〜地方政府、そして消費者自身)が、自分の健康目標が達成されたときに払いたい、と願っている。すなわち今日のモデルは、「患者の満足」型だ。したがって、Avadoの企業価値の中心にあるものは、コミュニケーションの充実と頻繁化を通じて、患者が健康であれる確率を増進し、また、医師が処方したケアメニューが実際に正しく実践されるようにすることだ。

Disruptから今日までのほぼ6か月、Avadoは、ケアプロバイダ(医師〜〜)とその受け手(患者〜〜)のための、堅牢でフリーミアムタイプのコミュニケーションプラットホームを構築してきた。そして今日から、その公開ベータを開始する。それは完全な形でのロンチであり、そこには同社のフリーミアムのプラットホームを構成するいくつかの無料製品が含まれ、それらがすべて、コミュニケーションの活性化を促す。たとえばHIPAA(医療保険実践法)に準拠したセキュアなメッセージングサービスは、それを使って患者とケアプロバイダがHIPAAに違反しない安全なコミュニケーションをできる。

Avadoには、ブロードキャストパブリッシングエンジンもある。CEOのChaseは、Yammerみたいなものと言うが、要するにこれは、ケアプロバイダがコンテンツを特定のターゲットに向けてパブリッシュするためのツールだ。その特定のターゲットは、自分の医院のスタッフたちといった小さなものから、自院の公開WebサイトやTwitter、Facebookといった広い対象まで、さまざまだ。もちろん、層別に分類した患者たち(18歳以上の女性、糖尿病罹患者、など)も、このパブリッシングのターゲットにできる。

また、”Live and Interactive in 55″(ライブで対話的な55分間)という企画では、セキュアなメッセージングやプライベートなソーシャルネットワーク、それに患者のポータルなどから成る対話的なWebサイトで、55分間の実習〜訓練医療を行う。Chaseによれば、費用を要さず、時間も短いので、これまでのような長々だらだらとした…患者の負担の大きい…実践医療にはならない。こういう実践型のWebサイトと、電子化された医療記録があることにより、より患者中心型の、対話的で現代的な訓練医療になることが期待される。

訓練医療のためのサイトはAvadoの名前空間内に作られ、(たとえばジョンソン先生なら)”drjohnson.avado.com”のようになるので、一般的なWeb上のドメインネームのような不正利用や不正アクセスは防がれる。また、まったく活動のないドメイン〜サイトは、Avado内からは消去される。

以上はすべて、Avadoのクライアントが利用できる無料の機能だが、医師側は月額100ドルの料金を払う。

Avadoの企業(法人)利用もありえる。たとえばDr. Samir Qamarが創設しCEOでもあるシリコンバレーの医師グループMedlionは、傘下の医師たちが無保険者にも安価な一次診療(プライマリケア)を提供しているが、ここはAvadoを軸とする診療モデルを全国の医師たちにライセンシングしている。

しかしこのようなモデルは、通常の有保険診療の実践と、直接的なプライマリケアの実践を組み合わせたソフトウェアプラットホームを要する。Qamarによれば、スケジューリングやグラフ化〜図表化の機能があれば、さらに経費節減に資する。

そこでAvadoは、MedlionやOrganic Medicine Now(こちらも初期の顧客)のような法人向けの便利な機能も提供している。実習訓練医療に関しては、ユーザがクラウド上のソフトウェアパッケージを、ニーズに応じてカスタマイズできる。これでユーザ側には大きな時間と経費の節減が実現し、Avadoのサービスの真価も高まる。

患者のデータには、これまでとこれからのアポイント、検査結果、予防接種歴、手術歴、患者本人が入力したデータ(手書きでも健康器具からでもよい)などなどが含まれる。なかなか、いいね。

より詳しく知るためには、Avadoのホームページへ行ってみよう。CEOのChaseは、12年間、Microsoftで同社の保険医療事業を担当し、その後、Accentureの保健医療部門でシニアコンサルタント、その間、2ダース以上ものケアプロバイダやシステムと協働してきた。彼は、保健医療関連のテク企業に対してベストプラクティスを語れる希有な人物であり、過去に本誌に寄稿したこともある。その記事の中で彼は、Avadoと、保健医療産業が今直面している問題を、詳しく論じている。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))