Steveの哄笑が聞こえる–Adobeがモバイルデバイス用のFlashを断念

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【抄訳】
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それは2008年のことだった。あるモバイル関連のイベントでぼくは討論会に招待され、業界の主立った企業の人たちと席を共にした。その一人が、Adobeから来た紳士だった。その前年にiPhoneが出たが、Flashのサポートがないことが、大きな話題になった。怒る人のほうが、多かった。その討論会にも、怒れる人が何人かいた。Adobeから来た男は、みんなに確言した: モバイルのFlashはもうすぐ出ます。すばらしいできばえになるでしょう。Appleがパフォーマンスを理由にiPhoneに乗せないのは、ばかげています。

Adobeは、2009年にも同じことを言った。

2010年にも言った。

2011年になっても、まだ言っていた。

Adobeが、モバイル用のFlashプレーヤーの開発をやめる、というニュースを今夜(米国時間11/8)読んだとき、ぼくは不謹慎ながら、思わずニターッと笑ってしまった。それは、ZDNetに載ったJason Perlowのスクープ記事だった。こんな発表が、Adobeからあるらしい:

モバイルデバイス上のFlashの今後の力点は、Flashデベロッパが、すべての主要なアプリストア向けのネイティブアプリに、Adobe AIRをパッケージできるようにすることに置かれる。モバイルデバイス用のFlash Playerを新しいブラウザや、OSの新バージョン、あるいはデバイスの新しい構成に向けて適応させる作業は、今後行わない。弊社のソースコードをライセンスされている一部の者は、作業を続行し、独自の実装をリリースしてもよい。現在のAndroidとPlayBookの構成に対しては弊社がサポートを続行し、重要なバグフィクスやセキュリティアップデートを提供していく。

この声明には、HTML5への注力も言及されていて、Perlowによれば発表は明日(米国時間11/9)あたりらしい。Adobeは、モバイルデバイス上にFlashを載せる努力を、終わらせるのだ。

これまで3年あまりも、モバイルFlashはもうすぐ出る、もうじき完成する、と言い続けていたのだから、これはおかしい。やっと2010年6月にAndroid用が出たが、完成にはほど遠かった。もっとあっさり言えば、ひでぇものだった。

【中略】

2010年の4月には、Steve JobsがAppleのWebサイトでFlashに最後通牒を突きつけた。Thoughts on Flashというシンプルなタイトルの記事でJobs は、Flashという技術を、わずか1700語そこらで破壊した。とくに痛烈な2点は、(1)Flashはモバイルデバイス上でまともに動いたことがない、(2)Adobeは2009年以降、年に何度も、出す出すと言ってて結局出さないオオカミ少年だ。今や、誰も本気にしない。

【中略】

Steveが、天国で大笑いしている声が、聞こえる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))