Flurryレポート:携帯ゲーム販売額、Android + iOSが任天堂 + ソニーを上回る見込み

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巨星墜つ、ということなのかもしれない。モバイル調査分析ファームのFlurryが発表した新しいレポートによれば、2011年におけるiOSとAndroidのゲームの売上額が、任天堂およびソニーの合計を上回るとのことだ。

任天堂およびソニーは長らく、ポータブルゲーム界における主導権争いにしのぎを削ってきた。ゲーム市場で2009年、2010年と22億ドル、16億ドルの売上をあげてきた。しかし今年になって、両社の売上は合計して14億ドルになると予測している。この中、iOSおよびAndroidは19億ドルになるとのこと。

Flurryの予測が正しいとするならば、携帯電話上でのゲームが初めて従来型携帯ゲーム機を上回ることになる。FlurryはiOSおよびAndroidゲームの急伸を、安価なソフトウェアおよびスマートフォンやタブレットの普及が原因であるとしている。

携帯電話上でのゲームが専用機を上回るということについては、驚きを感じる人も多いだろう。しかしソニーや任天堂は、iOSやAndroidがPSPや3DSよりも優れた「エクスペリエンス」を利用者に提供しているのだということを冷静に受け止めなければならないだろう。もちろん開発者の質やハードウェアの性能というのは大切なポイントではある。しかしたとえばDisney MobileのAppMatesのような新しいコンセプトが生まれればすぐに映画とタイアップしたゲームとして実現することができ、特別な連携を行うこともできるのだ。また簡単すぎるほどに簡単なRovioのAngry Birdsのようなゲームでも、ユビキタスな環境を実現することで、大きな人気をつかむことができることがよくわかった。

こうした事実があるにも関わらず、任天堂は携帯電話によるゲームには相変わらず否定的な態度をとっている。任天堂の岩田聡社長は今年9月、任天堂がスマートフォン用のゲームを作ることは検討もしていないと明言している。3DSの価格引き下げを行わざるを得ず、その後50%の給与カットを余儀なくされた人物として、この面でそれほどまでに強硬な物言いをするのは少々おかしなことに感じる。

また、任天堂との協調路線をとっていた企業の任天堂離れという現象も起こってきている。たとえばLevel 5はProfessor LaytonシリーズをiOS版でもリリースすることを決め、スクエアも既存RPGゲームのいくつかをAndroid版でリリースすることにしている。

ソニーの方は、任天堂との比較で言えばモバイル環境について柔軟な姿勢をとろうとしているようにも見える。PlayStationブランドと連動するXperia Playもゲーム専用機とモバイルゲーム環境の融合をはかるものと言えよう。また間もなく発売となるPlaystation Vistaには3G無線通信機能があり、複数人でゲームを楽しむこともできるようになっている。

ただ、スマートフォンに流れ始めたモバイルゲームのトレンドは一層加速していくのではないかと思う。まずスマートフォンが広く普及しつつあることが原因のひとつだ。また価格面の魅力もある。従来のゲーム専用機ではゲームソフトウェアの値段も30ドル程度だった。スマートフォンでは99セント程度の低価格から商品を提供できる。これは商品のヒットを目指す開発者にとっても魅力的な話だ。

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(翻訳:Maeda, H)