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モバイルFlashの死因をAdobeの社員がブログで語る–すべての道はHTML5へ

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Adobeのモバイル用Flashは最近、恐竜(絶滅種)の化石の仲間入りをしてしまったが、主席プロダクトマネージャのMike Chambersは、Adobeの発表の仕方が気にくわない。彼は、あまりにもアタマにきたので、彼独自の見解を世の中に発表した。

“われわれが「何」をすべきかは、非常に明快だったが、それをやってる過程で、「なぜ」それをしているのかについて、十分な注意を払わなかった”、今日のブログで彼はこう言っている。たしかに、Adobeの公式声明は、かなり唐突だった。そろそろ、みんなの気持も落ち着いてきたころだと思うから、Adobeなぜ急にプラグを引っこ抜いたのか、考えてみよう。

そう、まず第一にAdobeは、Flashはスマートフォンの世界で、PC上で享受していたような遍在性に到達できない、と悟った。Adobeが発表した数字では、同社のFlash Playerはなんと!、インターネットに接続できるPCの99%にインストールされている。これに対して、スマートフォン上の普及率は、相当さびしい

誰にとっても自明なことだが、そうなった大きな原因がiPhoneだ。Steve Jobs一家がFlashに完全に背を向けてからは、そのほかのスマートフォンがFlashを載せていくとデベロッパはつねに、二つの敵対する勢力のためにアプリを作っていかなければならない。そしてそこに、HTML5方向に舵を切るという、Adobeの選択が生まれてくる。

モバイルのブラウザは最近、非常に強力になっている。昔のWAPのお粗末な画面とは、比べものにならない。しかも、メジャーなモバイルブラウザの軍団がこぞってHTML5をサポートすると、そこへ無理やりFlashを押し込もうとする努力は、骨折り損のくたびれもうけに終わるだろう。Chambersはこう書いている: “モバイルデバイスの上ではHTML5が、Flash Playerがデスクトップ上で提供したような遍在性を提供する。モバイルの多様なプラットホーム上でリッチなコンテンツを作って配備するための技術としては、それが最良である”。

またモバイルでは、コンテンツの消費のされ方が違う。ユーザの頭の中には、スマートフォン==アプリ、という概念が固着している。だから、ゲームをしたければ、アプリストアへ行ってゲームの”アプリ”を手に入れる。ブラウザを開いてゲームのWebサイトへ行き、Flashというものを使えばゲームができる、と知っているユーザはほとんどいないだろう。特殊なサイトを利用する特殊なユーザ以外は。

さらに、マンパワーの問題もある。Adobeはかなり前からHTML5のファンで、しかもモバイル上でその勢力は日増しに強くなっている。だから、大勢の技術者たちを、(1)OSやその構成ごとに調整を要する、(2)しかも彼らが願ったほどには普及しない、製品に向けるのではなく、HTML5の開発に向けたほうが得策である。

だから、こうなった。モバイルFlashは静かに舞台を去ったが、それは、これ以上いても、意味がないからだ。Adobeは、もっと大きくてベターなものに挑戦しなければならない。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))