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保健医療スタートアップの最新動向–インキュベータRock Healthのデモデーに13社が登場

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このところ、ベンチャーキャピタリストや投資家たちのあいだに、アーリーステージやシリーズAに向かう資金が逼迫しているのではないか、という議論がある(それに関する、本誌の解説記事もある)。しかし例によって、見方は人さまざまだ。たとえばColumn Five Mediaが6月に発表したこのインフォグラフィックによれば、ベンチャーのファンド集めや投資が2008年ごろまでの低迷から脱して、2011年の上半期では上昇気配だ。

もちろん、分野によって差はあり、たとえば保健医療関係のスタートアップへの投資は、昨年のベンチャー投資総額のわずか3%だ。しかしそれでも、保健医療部門のインターネット利用が今後活発化するのではないか、とうかがわせる兆候もある(最近の例)。保健医療関連のスタートアップを専門に育てているインキュベータRock Healthのデータによると、2011年に投資対象となった保健医療スタートアップは41社にのぼる。本誌の情報庫CrunchBaseは、’保健医療’の定義がやや広いが、2011年の投資対象として120社以上を数えている。

たとえば、Aza RaskinのMassive Healthは、Andreessen HorowitzやCharles River Venturesなどから$2.25M(225万ドル)のシード資金を獲得した(Massive Healthの登記上の創業日付は2010年の12月だが)。また。今年創業したAzumioは、6月にFounders FundやAccelからシード資金$2.5M(250万ドル)を獲得している。

さらに今週初めには、100PlusがFounders Fundから50万ドルのシード資金を調達した。この、ユーザ個人の健康予測を提供するスタートアップは、Rock Healthのリストに載っていない。たぶん、まだ非公開ベータだからだろう。

しかし重要なのは、Dave Chaseが本誌のゲスト記事で何度も指摘しているように、保健医療のオンライン革命が目前に迫っていることだ。たしかに、この業界はこれからの道のりが長いが、たとえばすでにPractice Fusionは、電子医療記録のプロバイダとして最大手になりつつある。

インキュベータたちの活躍の余地も、これからますます大きい。金曜日(米国時間11/11)に、上に挙げたRock Healthは、UCSF Mission Bay(カリフォルニア大学サンフランシスコ校メディカルセンター)でデモデーを行い、同社の新卒スタートアップ13社を250名の来場者に紹介した。来場者の中には、Accel、NEA、Khosla Ventures、True Ventures、Benchmark、Kapor Capital、SV Angel、The Social+Capital Partnership、Founders Fundなどなど、投資家の姿も多く見られた。

Rock Healthは、育てる企業1社につき2万ドルの資金(株式を取らない単なる助成)と、オフィススペース、そして指導教官を付ける。上にも述べたように、対象は保健医療関連のスタートアップのみだ。Rock Healthの立ち上げは、本誌も取り上げた

デモを行った13社は、iOSの運動感知機能を利用したトレーニングゲームの BitGymから、IDEOからのスピンオフOmada(糖尿病治療のためのオンラインサポートグループ)や、耳をリモート診断するスマートフォンアプリCellScopeなどまで、さまざまだ。

また、13社の中には、すでにほかの分野で経験を積んだ人たちが、今回保健医療に目を向けた、という例もある。たとえば、Flurryの元ファウンダでCTOのGabe Vanrenen、PosterousやLinkedInでUXを担当したJackson Wilkinson、Discovery ChannelでTime WarpのホストだったJeff Liebermanなどだ。

本誌は、Rock Healthが育てたスタートアップのうち、6月に時点でほぼ完成状態だった8社を、紹介したことがある。以下に、その時点ではまだ準備段階だった5社を、簡単に紹介しよう:

Bigevidenceは、診療現場と電子データの両方から、的を絞ったエビデンスを臨床医に提供して、診療の質の向上とコストやリスクの軽減を助ける。

BitGymは、エクササイズをビデオゲーム化して提供する。特許申請中の技術により、iPadを使って各種の心血管マシンを対話的なゲーム機に変える。

Cake Healthは、保健医療費支出を個人が管理するためのサービス。このスタートアップは、9月に行われたTechCrunch Disrupt San Franciscoで決勝に進出した。そのときの紹介記事がここにある。

Crohnologyは、慢性症状を抱えた人びとのためのソーシャルネットワーク。患者同士お互いに、情報交換などができる。

Heartbeatは、各種の保健医療専門企業のためのsalesforce.comふうのCRMサービス。ユーザとのコミュニケーションの充実を図る。

Rock Healthの次のクラスは2012年1月に始まる。申し込みは、米国時間11月16日まで。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))