アプリケーションだけでは不十分? Wine.comが新たにモバイルウェブを構築した理由を探る

次の記事

サンフランシスコ名物、Yahooの広告看板撤去へ。4人のCEOを見守ってきた

wine-com-mobileワイン愛好家のためのオンライン小売サイト(ドメイン名も素晴らしい)を運営するWine.comが、m.wine.comにてモバイル用サイトをオープンした。通常のPC用サイトと同様に、取り扱い製品情報、ギフトやアクセサリの一覧、フィルタリング可能な検索機能、商品詳細情報の表示、閲覧者アカウント管理機能、そしてもちろん製品の購入も行うことができるようになっている。

またモバイルサイトでは携帯から位置情報を受け取る仕組みも実装している。これにより出荷可能地域が限られているワインを出荷できるかどうかを自動的に判別することができる。さらに注文後には、サイトから商品のトラッキングもできるようになっている。

このモバイル用新サイト立ち上げとともに、これまでの統計情報についてもいくつかアナウンスがあった。まずサイトの登録利用者数は100万人を超えているそうだ。また年間出荷本数は今や200万本に達し、これは昨年比で35%の成長になるとのこと。在庫についても、今や13,000種類にのぼり、かつアルコール製品配送についての複雑な法律を考えなければ、全米の90%の人々に送ることができるだけの本数を備えているとのことだ。

Wine.comにとって、モバイル版サイトの準備は焦眉の急であった。と、いうのもユニークトラフィックの7%がiPhoneからのものだからだ(スマートフォン全体では8%だとのこと)。Wine.comではiPhone用およびiPad用のアプリケーションを用意しているのに、ブラウザを使ってサイトを訪問する人がかなりの数に達するのだ。すなわちこれは(他の小売サイトもぜひ考慮すべきことだと思うのだが)、アプリケーションを作るだけでは不十分だということを意味する。これまでにブラウザ経由でサイトを訪問していた顧客は、やはりこれからもブラウザ経由でやってくることが多いのだ。iOSアプリケーションの機能がいくら充実していても、やはりブラウザでやってくる人というのはいなくならない(Wine.comでも、アプリケーションにはワイナリーの位置情報を示す機能などを実装していた)。

尚、Wine.comへのトラフィック全体のうち6%がiPadからのものであるそうだ。そして売上についてみると8%がiPadからのものであるとなっている。すなわち、iPadオーナーにはワイン好きが多いか、あるいはiPadでのエクスペリエンスがショッピングに適しており売上を伸ばすということなのだろう。一方でiPhoneの方は、売上に占める割合は現在1%に過ぎないとのこと。またウェブからのオーダー率を比較すると、iPadはiPhoneを50%上回っているとのこと。こうした状況も新しいモバイル用ウェブサイトの構築によって変わってくるのではないかと、Wine.comは期待している。

Wine.comと同様に、多機能モバイルウェブサイトを構築する前にアプリケーションを作った人はぜひ心に留めておくべきかもしれない。きちんとしたアプリケーションは確かに便利で使いやすいと思う。しかし利用者が最も利用するアプリケーションはブラウザなのだ。Wine.comがそれを証明してくれたのではないかと思う。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中