リーンスタートアップ方法論は早くも時代遅れ, 製品は最初から完成度が高くないとだめ

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リーンスタートアップ(Lean Startup)のお題目は、起業家たちに、製品のベーシックバージョンをまず作って、それを泳がせてみよ、と教える。そして、そうやって初期の顧客のフィードバックから得られた知識を基に、本番の製品を作るのだ、と。内部で設計を磨くのではなく、実ユーザを対象に試行錯誤を繰り返す。そのほうが、良い製品をはやく作るやり方を学べる、と。リーンスタートアップを勧める本を書いたEric Riesは、できるだけ少ない顧客で静かに内輪(うちわ)的に失敗することを、優れた製品にたどり着くためのやり方として推奨している。でもそれは、今でも通用する説だろうか?

製品を作ってスタートアップを立ち上げることはますます容易になっているから、目立つためには本当に型破りなものを作らなければならない。モバイルのアプリでも、Webサイトでも、あるいは何かのデジタル製品でも。製品を立ち上げる前に細部にこだわるファウンダは、純真無垢な大衆にいきなり自分のコードをぶつけてみる人たちより、良いスタートを切れる。以前に比べると今は、最初の製品のクォリティがより重要だ。なぜなら、最初のごく少数のユーザの反応が今では、Twitter、Facebook、Tumblr、モバイルのノーティフィケーションなどなど、とても多くのチャネルに流れて行って、増幅されるからだ。

まさにそれゆえに、SV AngelのDavid Leeは、製品の”フィット・アンド・フィニッシュ(fit and finish)“*が鍵だ、と言う。彼は、こう書いている:〔*: fit and finish, (ニーズや嗜好に対する)ぴったし感と仕上がりの良さ。〕

. . . 良かれ悪しかれ、これらのチャネルには、大衆の感覚を口伝えに増幅する効果がある。製品に正しい’フィット・アンド・フィニッシュ’がなかったり、初日から何かの欠陥があったら、そのことがたちまち大声で広まってしまう。

ベータを無限にやっててもよい時代は、終わった。今は、最初から完成した製品でないと、成功しない。Instagramを見よ(あれは最初はBurbnというまったく違う製品で、一般公開に至らなかった)。あるいは、最初のロットがすぐに売り切れたデジタルサーモスタットNest(Apple時代にiPodを設計したTony Fadellの作)を。あるいはPath…これは最初の1年は苦しんだが、最終的に正しい製品になった。このモバイルの生活共有アプリの今の姿は、あらゆる細部がゴージャスだ。

Pathは、失敗しても立ち上がれた例だが、でもそれは、製品の構想を完全に変えたからだ。今は最初の評判がソーシャルメディアによって急速に拡散するから、ユーザの最初の反応が製品の生死を決める。ファウンダたちが消費者のニーズを完全に理解するまで、製品をぼんやりした薄暗がりに隠しておくことは、今やますます困難だ。評判は、好評も悪評も、リアルタイムで作られ、広まる。だから製品は、あらゆる細部が重要だ。

写真クレジット: Vinod Avala

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))