マーク・ザッカーバーグ、6つの成功要因

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編集部注:ゲストライターのAshkan KarbasfrooshanWatchMojoのファウンダー・CEO。彼のTwitterアカウントは@ashkan

リーダーシップの権威、ウォーレン・ベニスは、リーダーは生まれつきか、そうでないかを問うた。ウォール街は20代前半の若きCEO、Mark Zuckerbergを受け入れるつもりがあるか、と聞かれた時、Facebookの投資家Peter Thielはこう言った。「そうですね、彼が25歳を過ぎて上場申請するまで待ちましょう」。賢明な判断だった。Markの名刺に書かれていた肩書きが「俺がCEOだ、ボケ」だったことを考えると。

今週Facebookは、上場のためのS-1申請書を提出した。Markは27歳。いったい彼はどうやって、Friendsterの崩壊後、MySpaceがその絶頂期にあった時代に、ソーシャルネットワーキングサイトを立ち上げることができたのだろうか。あまり語られることがないのは、Markがいかに成功への6つの条件を極めたかである。野望、ビジョン、実行力、粘り強さ、運、そしてタイミング。

野望

「一番長い草の葉が最初に刈られる」ロシアの諺

あらゆる成功した人物の基礎を成すのが野望、即ち個人の目標を達成しようとする意志だ。

人は成功や栄光、名誉、金、名声の力によって動かされる。映画『ソーシャル・ネットワーク』を全面的に信じるなら、MarkはFacebookを、ハーバードに公平な競争の場を与え、〈かつ〉女の子にモテるために作った。成功は相対的で主観的で流動的だ。時と共にMarkの成功の定義は、彼の創造物に刻み込まれた物と一致するべく成長していった。

野望を前面に押し出せば、足元をさらわれるが、成功には野望が必要だ。難しいのは、それを正しい方向に導き、そのために感情を制御することだ。最初にウィンクルヴォス兄弟が、彼らのソーシャルネットワーキングサイトを作るためにMarkを雇った時、Markは自前のサイトを作るという野望を明かさなかった。Markが真の野望を暴露したのは、後になってから ― ウィンクルヴォスにとって優に遅すぎてから ― だった。

ビジョン

MySpaceは、設計上の不備からユーザーたちにプロフィール画面のカスタマイズを許すことになった。しかし、それは良しにつけ悪しきにつけ目障りな画面を作る結果となり、Facebookのクリーンなインターフェースはユーザーに歓迎された。

Facebookには、何ら〈革命的〉という意味の先見性はなかった。Facebookの価値は、Marc〈ら〉が、単なるユーザーではなく人々のための、本物のディレクトリーが必要であるということを認識したところにある。Facebook以前、実際に「人」を探すことは不可能に近かった。「ググる」ことはできても、必要な人物を1回の検索で見つけることは、当たり前のことではなかった。今やわれわれはそれを当然と受け取っているが、この人物検索の拡張と、人の繋がりは間違いなく〈革命〉である。そして、世の成功の殆どが全く新しいものではなく、既存概念の拡張や改善であることは忘れてはならない。

Markが時としてカリスマ性に欠くことを批判する向きもある。ここで言うカリスマ性とはビジョンの一部だ。カリスマ性は、人を説得して自分のビジョンを信じさせることができるが、カリスマ性それ自身は成功への必要条件ではなく、それを加速あるいは増幅させるものだ。Markの場合、Facebookの膨大な成長率が彼に代わって語ってくれるという幸運を得た。

実行力

「集中を切らさず開発を続けろ」、Mark Zuckerberg

Facebookのスタート当時の機能は、必要最小限だけだった。それ以来Facebookはユーザー規模の拡大に沿って機能を追加し、まさに上空1万メートルを飛びながらジェットエンジンを交換してきた。Facebookの進化と成長の速さを認識せずに、Beaconやプライバシー問題などの失敗を笑うことは簡単だ。

粘り強さ

カルビン・クーリッジ大統領はこう言った。

「この世に粘り強さに勝るものはない。才能も。才能があって失敗した人は数知れない。天才も。報われない天才は、語り草になっている。教育も。世界は高度な教育を受けたホームレスで溢れている。粘り強さと決断力が揃えば万能だ。「続けよ」のスローガンは人類の問題を解決し、これからも解決していくだろう」。

そして1995年、スティーブ・ジョブズがこう付け加えた。「私は、成功した起業家とそうでない者を分けているものの半分は、純粋な粘り強さであると確信している」。

決断力、意欲、執念、あるいは粘り強さが最も重要な要素であることは、Markが身をもって示してきた。Facebookを早く立ち上げてウィンクルヴォス兄弟の不意を突くための執拗なコーディング。大学の追加。MySpaceに対する攻撃。兄弟からの度重なる訴訟への対策。繰り返されるユーザーのプライバシー問題(未だにMarkのアキレス腱である)。しかし、彼が偉かったのは、何に対してであれ無闇に突撃するほど自分を気にかけたり信じたりしなかったことだ。Markは、許可を得るより許し乞う方が簡単であることを常に思い出させてくれる。

以上が最初の4つの特質だ。多くは持って生まれたものだが、学ぶことは可能であり、自分でコントロールが〈可能〉なことがらだ。しかし、次の2つがなければ、成功はない。

「大きな成功には運が必要、小さな成功には努力が必要」、中国の諺

スポーツとビジネスでは、運は最大の友であり破滅のもとである。

卒直に言って、Markはついていた。幸運が彼をSean Parkerに出会わせ、Peter Thielを紹介され、彼が最初の外部出資者として味方についていなかったら、今でもCEOの座に着いていたとはあり得ない。

しかし、運は自分で生み出すもの、女神に笑みかけられた時、そのチャンスを奪い取るのは自分だ。

タイミング

Googleは最初の検索エンジンではなかった。YouTubeは最初のビデオ共有サイトではなかった。Facebookも決して最初のソーシャルネットワークではなかった。Geocities、Tripod、Friendster、Tribe Networks、MySpace、今思い付くだけでもこれだけある。

Markは常にから時計をコントロールしていた。ウィンクルヴォス兄弟。Facebookをまずハーバードで立ち上げ、それから他の大学に広げていったこと。カリフォリニアへの移転。ViacomとYahoo!の提案拒否。Microsoftとの契約締結。

GoogleのIPOと比較することは理解できるが、GoogleのIPOが新しいインターネット上げ相場の先陣を切ったのに対して、Facebookのそれは、Zynga、Groupon、LinkedIn、Demand Media、PandoraらのIPO ― どれを取ってもパッとしない ― の後を受けたものだ。

しかし、GoogleのIPOがインターネット株の指標となったように、Facebookも個人投資家、機関投資家共にとっての標準銘柄になり、大きな株価利益率、株価売上率への要求が高まるだろう。

以上。成功 = 野望+ビジョン+実行力+粘り強さ+運+タイミング。最初の4つはコントロールが可能だが、後の2つは制御不能な外部要因だ。

私は起業家仲間の一人として、彼やFacebookを称賛も批判もしてきたが、Markはあらゆる起業家が尊敬し称賛する人物である。いくつかの明らかな失敗にもかかわらず ― マイケル・ジョーダンのある言葉を思い出させる。「私は人生の中で何度も何度も失敗を重ねてきた。それが私の成功した理由だ」。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)

“マーク・ザッカーバーグ、6つの成功要因” への2件のフィードバック

  1. 何度も何度も失敗し、失敗し、失敗し続けるのがマジョリティ

  2. Yuki Kimkimchi より:

    なんでマイスペースは失敗したんだろうなぁ

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