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ついにGoogle ChromeがAndroidにやってきた(文句なしにすばらしい!)

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Ice Cream Sandwichが走るAndroidデバイスを持っている読者にビッグニュースだ。iOSデバイスのオーナーを含め、他の皆さんは残念ながら今しばらくよだれを流して待つしかない。ついにChromeがAndroidにやってきた!

ともかく速い。(ユーザーが望めば)あらゆるものを同期する。タブからタブへ直感的にジャンプできる。その他強力な機能満載だ。

Google Chromeは2008年にデビューして以来、あっという間に主要ブラウザの一角に食い込んだ。そして常に最速ブラウザの一つだった。ところがなぜかなかなかAndroid版が出なかった。もちろんAndroidにはデフォールトのブラウザが組み込まれている。このブラウザはV8 JavaScriptエンジンを含めてChromeと共通するコンポネントが多い。しかし本物の Chromeと比べてはやはり話にならない。Android版Chromeはまだ1日しか使っていないが、もう古いAndroidのデフォールト・ブラウザに戻る気はまったくしない。

残念ながら、最初に断ったように、Chromeが走るのはAndroid 4.0以降だ。つまり今のところ大半のAndroidユーザーは待つしかない。ちなみに、現在4.0をサポートするデバイスとしては、GalaxyNexus、Transformer Prime、Xoom、Nexus Sなどがある。Googleではこの理由の一つとして「Chromeは最新のAndroidで初めてサポートされたハードウェア・アクセラレータ機能を必要とした」ことを挙げている。Android版Chromeはこちらからダウンロードできる。

ではAndroid版Chromeはどこがすごいのか? 順をおって見ていこう。

デフォールトのブラウザとはまずUIが一見して違う。

Chromeのデザインはクールな白とグレーのコーディネーションだ。このアプリでウェブを閲覧していくと、各所で非常に洗練された印象を受ける。オープンしたときにタブがスライドしてくる。閉じるときにはフェードアウトする。こうした効果は今何が起きているのか分かりやすくする。タブ・ボタンには番号が振られていて現在いくつのタブを開いているかが分かる。タブを自由にスライドさせて実際に開く前にそのタブのコンテンツを確認することができる。

もうひとつ親切な機能がある。ユーザーがリンクが入り組んだ場所をタップしようとすると(つまり正しいリンクをタップするのが難しいような状況だと) Chromeは即座に拡大窓を表示して、所望のリンクをタップできるようにする。

しかしユーザーインタフェースはほんの入口に過ぎない。私が気に入ったのは同期機能だ。

しばらく前からデスクトップ版ChromeのユーザーはGoogleアカウントに接続して履歴、ブックマーク、アプリ、自動補完その他のブラウザ情報を複数のコンピュータ間で同期させることができるようになっている(つまりデスクトップ・パソコンとノート・パソコンをまったく同じ環境に設定できる)。これからはAndroid版ChromeをGoogleアカウントに接続してほとんどの情報を同期させることが可能になる(現在のところ自動補完とアプリは同期しない)。

この同期でも巧妙な機能が設けられている。携帯でChromeを開くと、そのユーザーがデスクトップ版Chromeで現在オープンしているタブのリストが表示される。いつも同じサイトを開いているユーザーにとってこれは大変便利だ。しかもノートパソコンを閉じてスリープ状態になっていてもリストは表示される。ただし他のコンピュータでChromeを閉じてしまえばリストは空になる。

(ちなみに4.0未満のAndoridユーザーでこうした機能がどうしても今すぐ欲しい読者はFirefox for Androidを試してみるとよい。今回Chromeでサポートされた機能のかなりの部分がすでにある)。

それから処理速度だ。Android版Chromeは間違いなく速い。ハードウェア・アクセラレータを利用していることが大きいが、巧妙なプリフェッチ処理なども効果をあげている。Chromeはユーザーが次に閲覧しそうなページを自動的に読み込む(この機能はデフォールトではWifi接続でのみ有効だが、携帯網への接続でも有効なるよう設定可能)。またWebWorkersやWebDBもサポートされる。ひとつだけサポートされないのはFlashだ。これはAdobeがモバイル向けFlashの開発を中止したためだ。

モバイルChromeは間違いなく有力なブラウザだが、まだベータ版だ。それには理由がある。実は従来のAndroidブラウザにあった機能のいくつかがまだ実装されていない。いちばん大きな問題はAndroid4.0から加えられた「デスクトップ版サイト接続」機能のがないことだ。これは訪問したサイトが小さな画面で内容貧弱なモバイル版を表示してきたときに、チェックボックスにチェックを入れるとデスクトップ版が表示される機能だ。さほど高度な処理が必要機能でもなさそうだからいずれ追加されるだろう。

Chromeの長期的な展望は明るい。今回のローンチではエクステンションは含まれていないが、当然近く追加されるだろう。当分Android 4.0にデフォールトのブラウザがバンドルして出荷される。つまりChromeと併存することになる。しかし将来はChromeが標準ブラウザとして置き換えられるだろう。この場合、Androidオープンソース・プロジェクトとの関係が問題になってくるが、とりあえずはモバイル版のコードの主要部分をChromiumプロジェクトで公開する形になるのではないかと思う。

おっと、それからiOSユーザーの場合だが。私はGoogleのChrome担当副社長、Sundar PichaiにiOS版Chromeを提供する計画があるかどうか尋ねてみた。Pichaiはその可能性をはっきり否定はしなかったが、さりとて早急に実現しそうな雰囲気ではなかった。いずれにせよ、今はChrome開発チームはAndroid版がどのように受け取られるか息を詰めて注目しているところのはずだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+