Wolfram Researchの共同ファウンダーと彼の「周期表テーブル」の物語

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長い歴史の中には風変りな人がいる。Theodore Grayという男は、Wolfram Alphaでよく知られるWolfram Researchの共同ファウンダーだ。Alphaは、公開から2年になるコンピューター回答エンジンで、iPhone 4SのSiriはモバイル検索の25%にこれを使っている

Grayは、Stephen Wolframと共にMathematicaを開発した。技術計算用のコンピューティング・ソフトウェアで、Wolfram Alphaをはじめ多くのシステムの駆動部分にもなっている。彼は博識な著作家であり、アマチュア化学者でもある・・・いや、元素コレクターと言うべきか。そう、伝説によると、10年ほど前に彼は独自の木製「周期表テーブル(periodic table table)」を(恐らく勤務時間中に)作り、それぞれのマスの中にはGrayが収集した元素のサンプルが収納されていた。その木工技術、デザイン、妙技によって、2002年「イグノーベル化学賞」を受賞した。

昨日、新しいビデオがYouTubeに登場した。その中でGrayは彼の周期表テーブルにまつわる話を語っている。ビデオは何人かの手を経た後本誌に情報が寄せられた(Kirk Zamieroskiに感謝)。その純粋な凄さ、上質だが俗な芸術性、熟練したDIYは、本誌読者と共有する価値があると思った。幸い、テーブルには放射性元素が盛り込まれることはなかった ― 少なくともその痕跡を見つけることはできなかった。われわれの知る限り、このテーブル製作にあたって傷付いた人はいない。シュレディンガーの猫についてはわからないが。

ビデオの投稿者が指摘するように、Grayはイグノーベル賞を獲得したばかりでなく、「一般人の化学への理解を高めた」ことに関して2011年ACS Grady Stackアワードを受賞した。この周期表テーブルは彼の化学への愛 ― そして彼のeBayでの衝動的購入癖 ― を示す「証し」である。

お楽しみあれ。

Theodore Grayのウェブサイトはこちら)。

画像提供:Popular Mechanics

【情報開示:本稿の訳者はTherodore Grayの周期表および著書『Mad Science』の訳者】

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(翻訳:Nob Takahashi)