ネット上で共有する記事やコンテンツと本当に好きなものとの落差は大きい–Diggの調査結果より

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Diggは1月にページビューが35%伸び、2010年10月以来の最多トラフィックの月になった。その理由を調べていくと、人びとは自分をスマート(頭がいい)に見せたい、ヒップ(ナウい)に、ファニー(おもしろい人)に見せたいと思ってテク系のニュースや、めずらしいコンテンツを共有するけど、罪の意識を感じるエンタテイメントや、喧嘩になりそうな政治的話題は、自分だけのものにしておく、ということが分かってきた。

つまりDiggは、人びとが実際に読むものと、Facebook Timelineで共有するものとの、違いを調べた。後者はDiggの新機能Social Reader Open Graphを経由していて、これのおかげでリファラーからのFacebookのトラフィックは67%も増えている。その調査が発見したのは、人びとはインターネットの上で理想化された自分の像を見せる、という、意味深長な心理的傾向だ。

Diggのデータによると、“エンタテイメント記事(芸能記事)は読まれたすべての記事の14%を占めるが、Timelineに加えられた記事の4%にも満たない。政治記事も、読まれた記事の10%だが、Timeline上では2%弱だ”。ゲーム記事もやはり、共有されることの少ない記事だ。

セレブの醜聞記事とか戦争ゲームが好きな人は多いが、その好みを他人に宣伝したいとは思わない。Kim Kardashianが最近誰と熱愛しているかなんて、ファン同士で話題にすることはあっても、Facebookでは共有しない。戦争ゲームCall Of Dutyの新しいマップが出た、なんてニュースも。そういう“趣味”が人に知れると、ネット上の自分のイメージの汚点になる、と思われているのだ。また、自分のソーシャルグラフにはいろんな人がいるから、対立を誘いがちな政治的コンテンツは共有しない。だれかの機嫌を損ねるよりも、黙っていたほうがよい。…と思われている。

もちろん、ニッチの記事は、友だちを退屈させたくないと思って共有しないこともある。でも、どこにでもあるような芸能、ゲーム、政治などの記事を共有しないのは、どうもかったるいね。ニッチの記事も、自分がそれを好きな理由とともに共有したら、自分をよく知ってもらえるし、同好の士ができるかもしれないじゃないか。

とにかく、ネット上では自分を良く見せたいという動機が働く。自分のユーモアのセンスを開陳したいし、テク通(つう)なところも見せたい。Timeline上の共有回数のトップは、テク記事5086、おもしろめずら記事2060、世界のニュース951、ビジネス記事785だ。これらに対し、政治記事は244、ゲーム記事は72だった。テク記事5086の断トツぶりは、Diggのファン層の特性を反映している。つまり、テクノロジファンだ。世界のニュースやビジネスニュースが多いのは、上に述べた、“ネット上の見栄”の表れだろう。Diggのファンにはゲーム好きで左翼が多いが、Timeline上の共有からは、そのことは分からない。.

でも、恥ずかしがらずに、本当の自分をさらすべきではないかなぁ。本当の自分を愛してくれる人こそが、本当の友だちだ。お互いがかっこつけていたのでは、良質で実りある人間関係は育たない。どぎつい口論をする必要はないが、自分の本音を言って論争になるのは、むしろ健康的なことだ。その論争を契機に、自分の物の見方が広がることだってある。

Facebookのようなソーシャルネットワークには、人間の本人性が区分けされて、いろんな側面をいろんな人に見せるという、分裂的な性質がある。でも、正直にいろんな側面をさらしていれば、「私が何を共有するか」ではなくて、「私はどういう人間か」をベースに関係を構築できるはず。そう、ぼくについて言えば、本当は今でもMarvel comic(マーベルコミック)の漫画が大好きなぼくが、本当のぼくだね。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

“ネット上で共有する記事やコンテンツと本当に好きなものとの落差は大きい–Diggの調査結果より” への9件のフィードバック

  1. […] ネット上で共有する記事やコンテンツと本当に好きなものとの落差は大きい–Diggの調査結果より – TechCrunch 2月 25th, 2012 Google Inc. TechCrunchネット上で共有する記事やコンテンツと本当に好きなものとの落差は大きい–Diggの調査結果よりTechCrunchまた、自分のソーシャルグラフにはいろんな人がいるから、対立を誘いがちな政治的コンテンツは共有しない。だれかの機嫌を損ねるよりも、黙っていたほうがよい。…と思われている。 もちろん、ニッチの記事は、友だちを退屈させたくないと思って共有しないこともある。 Posted in ソーシャルグラフ関連ニュース « ゲームパッド「Gametel」でスマホが携帯ゲーム機に大変身! – ASCII.jp Both comments and pings are currently closed. […]

  2. 哲也 村上 より:

    なんだか映画ファイトクラブに出てきた、主人格みたいな世界になってきたねネットって。
    そこまで気を使って得るものはあるんだろうか。

  3. 哲也 村上 より:

    なんだか映画ファイトクラブに出てきた、主人格みたいな世界になってきたねネットって。
    そこまで気を使って得るものはあるんだろうか。

  4. Wataru Kanzaki より:

    日記やブログは自分が作った文章を皆に公開することが目的だけど、TwitterやFacebookのいいねボタンは他人が書いた文章を広めることが目的。
    何か違う心理が働くのは間違いないと思う。
    僕はTwitterでコメントする時は、ツイートボタンを押してそのまま送信じゃなくて、必ず自分の言葉を追加するけど。

    記事を書くサイト(第一次のニュースサイト等)が経営(運営ではなく)として見た場合、「読んでもらえる文章」から「宣伝してもらえる文章」というのを考えないと行けなくなっていくと思う。

    • Wataru Kanzaki より:

      というか、エンタテイメントと政経では読者層が違うから、反応の違いに差が出るのは当然かな、とも思ったり思わなかったり。

  5. 備忘録代わりにボタン押してるから、この結果に驚くことはない。ネットのヘビーユーザー程テクノロジーに興味があると思うから。

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