死なないゲーム機:ネオジオ、新ハンドヘルド機とファン制作カートリッジを発売

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1980年代の子供たちにとってNeo Geoは懐しい思い出だ。超高価でゲームセンターと夢の中にしか存在しない高嶺の花のゲーム機だった。20年以上それは変わらなかったが、業務用機は未だ世界中に散在し、家庭用ゲーム機はスプライトを愛する懐古趣味の熱狂者たちによる熱心なファン基盤を生み出した。

SNKは何年も前にハードウェアの製造を中止したが、インターネットはごくわずかな人数でも熱狂的ファンが集まって意味のある市場を作ることのできるすばらしい場所だ。今回のケースでは、新しいハンドヘルド機と新しいリアルライフゲームを〈カートリッジ〉で提供するに十分な人数のNeo Geoファンがいたようだ。

Neo Geo Xは、SupaboyRetro-bitに似たハンドヘルド機だ。いずれもヒットには到らなかった過去の思い出だが、そこそこの利益を上げ少ないながらも精力的なファン基盤を獲得したゲーム機だった。新ハンドヘルド機は英国と米国で販売されることが確認されている。しかし500ポンド(約800ドル)という価格では、子供の頃と同じくらい手が届かないかもしれない。少なくとも20種類のライセンス済みゲームを内蔵している。

しかし、興奮はそこで終らない。かつての会社は常にハードウェアのライセンスで稼ごうとしていたが、デベロッパーたちも時折、Neo Geoに対する健全な敬意を見せ、 ハードウェアの製造が中止され、時にはサポートも終ってから何年もたった後でさえ。新しいゲームが登場する。

今週のニュースはGunlord。ゲーム界のビッグネームだ。タリカンから着想を得た2Dシューティングゲームだが、デベロッパーはこれをNeo GeoおよびDreamcast(!)用にリリースする。両システム向け共に価格設定は以前と変わらず、カートリッジは€439 ― 約570ドル ― で、Dreamcast用はもっと安い(€32)。しかし、どちらもプライスレスだと言う人もいるだろう。

疑問は、もちろん、なぜこのゲームのPC版を作ってSteam経由、あるいは自費製作タイトルとしてリリースしないのかということだ。

それは、今でもタイプライターで小説を書く人や、本物の筆で絵を描く人や、アルバムをレコードに吹き込む人がいるのと同じ理由だ。時としてメディアはメッセージになる。

Angry Birdsが何千万本と売れる一方で、とっくに死んだシステム向けのファン制作カートリッジが結構売れている世界には驚かされる。近代のミーム的流通とロングテールが織りなす美しき相補的調和である。

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(翻訳:Nob Takahashi)