簡単教育ビデオ作成サービスのShowMe、登録レッスン数150万超となりv2.0アプリケーションも登場

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Screen shot 2012-03-08 at 3.13.43 AM去年くらいから、さかんに初等及び高等教育の場面に存在する諸問題に対処しようとするサービスが生まれ始めている。ニューヨークに拠点をおくShowMeもそのひとつで、投資家たちからも高額評価をうけ、昨年8月には80万ドルの資金を調達した。出資したのはLerer Ventures、SV Angel、betaworks、Leran Capital、およびエンジェル投資家のNaval Ravikantなどだった。

算数から物理、金融から歴史まであらゆる範囲のビデオライブラリーを用意して、独自ペースでの学習をサポートするKhan Academyというものがある。こちらをご存知の方は、ShowMeのやろうとしていることもよくおわかりのことだろう。ShowMeはボトムアップのスタイルでKhan Academyと同様のことをやろうとしているとも言えるだろう。

Sal Khan(Khan Academyのファウンダーであり、授業も担当している)が非常に優秀な指導者であることは間違いない。しかしKhan Academyのさらなる成長を果たすためのハードウェア、ソフトウェア、その他リソースのすべてを独力で用意してくるというのは、なかなか難しい話だ。既に構築しているコンテンツと同様のクオリティで、利用者層の拡大にも対応していくというのには多くの時間も必要となる作業であるし、金銭的な余裕も必要となってくる。

ShowMeはKhan Academyの教材としての魅力を多くの教師たちでシェアしようとしているわけだ。そうすることによって、あらゆる年代の子供達のための教育知識や経験を共有することができるようになる。ShowMe CEOのSan Kimも「何千人ものSal Khansを育てたいのです」と言っている。Khanのアプローチを採用しつつ、コミュニティのパワーを活用したP2Pモデルによる進化を期待しているわけだ。

この狙いを実現するため、ShowMeではiPadアプリケーション(およびウェブプラットフォーム)を構築した。iPadをインタラクティブなマイクロフォン付きホワイトボードとして活用するアプリケーションだ。iPadのマイクに向かって話しつつタッチスクリーンに絵を描いて授業を行うことができるようになっている。そして作成した教材はアプリケーションおよびウェブ上で共有することができる。他の利用者はそのレッスンビデオを閲覧して投票したり、お気に入りとして共有することもできるようになっている。

アプリケーションがApp Storeに登場したのは昨年夏のこと。以来ダウンロード数は40万にも達しているとのことだ(教育用アプリケーションとしてはかなりの数字だ)。また「教師」たちによって作成されたビデオ本数も150万本に達しているとのこと。さらにPrincetone ReviewのSAT対策アプリケーションでも利用されている。

こうした中、ShowMeは最近iPadアプリケーションおよびウェブプラットフォームのバージョン2.0を発表した。今回のバージョンアップで、あらゆるレッスンがアプリケーションから検索できるようになった。とある教師のiPadで作成されたレッスンも直ちにウェブプラットフォームに登録され、これを使って即時に検索できるようになったのだ。

ShowMeは当初、スタンドアロンのアプリケーションとしてスタートした。以来、K-12教育機関教師たちの間で、Kimが言うところの「大ヒット」となった。そして利用者たちは、作成したレッスンをツイッター、ブログなどなどの手段を通じて積極的に共有し始めた。これにはShowMeの開発チームも驚いたそうだ。今回のバージョンアップは、利用者のもとめる方向性に沿ったものだと言えるだろう。サービスの主力ターゲットは初等教育に携わる教師たちではあるが、今回のバージョンアップにより検索機能が充実したこともあって、共有しようと考える知識や授業を所有する人すべての人に使ってもらいたいサービスとして展開していこうと考えている。すなわち、教師以外に、ライター、音楽家、アーチスト、シェフなどにも使ってもらえるだろうと目論んでいる。

ShowMeを利用したレッスンはいまやひとつのウェブページから一括して検索することができるようになった。おすすめレッスンをみていくこともできるし、カテゴリ毎にみていくこともできる。150万ものコンテンツがあればそのクオリティも気になるところだが、Kimはコミュニティがクオリティの維持に役立つと考えているようだ。多くの利用者が「良い」と評価したり、適切なグループにレッスンを配置することにより、自動的にフィルタリング作用が働いてくるというわけだ。

今後はどういった展開を目指しているのだろう。CEOのKimによれば個々人の利用者に向けて最適なコンテンツを推薦するような、より高度なフィルタリング機能の実装も目的のひとつではあるようだ。学習スタイルというのは人それぞれによって異なる部分もある。ShowMeには何千人者教師がいて、こうした中から特定個人に会う教師を見付け出してマッチングすることも、成長のキーになるというわけだ。

ShowMeの根本的魅力は、ホワイトボードを教室から持ちだして、生徒の膝の上に配したことにある。iPadのおかげで、日々の学習や復習を学校の外で、より積極的かつ多次元的に行えるようになっているわけだ。レッスンライブラリーが広く公開され、簡単に検索して目的のものを見つけられるようになった。より多くの人々に向けて高品質な教育を提供できるようになり、これがShowMeのさらなる成長に繋がっていくのだろう。

興味をもった方にはShowMeのブログもある。また下に掲載したビデオもぜひご覧いただきたい。


上掲ビデオの元はこちら

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(翻訳:Maeda, H)