ご注意! プライバシーへの懸念の高まりを受けてAppleはデバイスIDにアクセスするアプリを拒絶し始めた

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UDID

オンラインのプライバシー問題に関して議会がさらに厳しい視線を向ける中、Appleは今週からUDIDにアクセスするアプリを拒絶し始めた。UDIDというのはiPhoneとiPadに割り当てられた1台ごとに異なるデバイスIDだ。

6ヶ月以上前からAppleはこの点についてiOS関連の文書中で、将来UDIDを無効にする予定だとしてデベロッパーに注意を喚起していた。 しかしプライバシー問題について議会やメディアの圧力が高まってきたことを受けてAppleはスケジュールを前倒ししたようだ。UDIDの利用を止めるにはデベロッパーがアプリのコードに数多くの修正を加えることが必要になるので、1年はかかるものと見られていた。数週間前、私の取材に対して有力なモバイル・ソーシャル・アプリのデベロッパーはAppleはUDIDの使用を中止するよう警告してきたと語った。

しかし、UDIDを利用しているアプリを直接排除する措置に出たのは今回が始めてだ。

Office JerkPlumber Crackのようなゲームを開発しているカナダのデベロッパー、FluikのCEO、Victor Rubbaは「皆な大慌ててでなんとか対策を取ろうとしている。われわれは積極的に対応するつもりだ。すでにUDIDを利用しない新しいモデルに移行中だ」と語った。しかし同時にRubbaは「あと数日、もう少し様子がわかるまでアップデートをリリースするのは待ちたい」とも言う。

UDIDはAppleのデバイス1台ごとに割り当てられたそれぞれ異なる英数字の列だ。現在、ゲーム、広告ネットワーク、トラフィック解析などに広く利用されている。またTestFlightのようなデベロッパー向けテストアプリもUDIDを利用している。

デベロッパーを代理してiOSとAndroidで1200本以上のゲームの収益化を行なっているPlayhavenによれば、先週、何社かのクライアントがアプリの登録を拒絶されたという。CEOのAndy Yangは「状況がはっきりするまで、デベロッパーは複数のIDシステムを柔軟に使い分ける努力をしていく必要がある」と述べた。

Appleの拒絶について確認できた情報はまだ少ないが、私が聞いたところではこうだ。今週に入ってAppleのアプリ審査10チームのうち2チームがUDIDにアクセスするアプリをすべて拒絶し始めた。来週は4チームがUDIDアプリの登録を拒絶するようになり、最終的には10チームすべてが拒絶するようになるという。

これは業界に非常に大きな影響を与える措置だ。モバイル広告ネットワークではこのUDIDを広告ターゲットの有力なツールとして利用している。UDIDによって1人のユーザーがどんなアプリを使っているかが把握でき、それによってユーザーの属性を詳しく推測することが可能だ。UDIDからは、たとえば、どんなアプリをどれだけ使っており、どんな広告によく反応したかといった情報が得られる。

同時に、UDIDの利用が拡大することによってプライバシー侵害の危険性が大きく高まっていたことも事実だ。ウェブブラウザに記録されるクッキーとは違い、UDIDは削除することも変更することもできない。そしてユーザーが常に持ち歩き、ユーザーにとってもっともプライベートな情報を記録しているデバイスに割り当てられている。Appleは議会から「アプリが消費者の同意なしに個人情報を利用できるのはどうしたわけなのか」と厳しく追求された。Henry Waxman下院議員とG. K. Butterfield下院議員は34のiOSデベロッパーに書簡を送り、ユーザーである消費者のデータをどのように収集しているか明らかにするよう求めた

UDIDの代わりに今後デベロッパーはどのような仕組みを使うことになるのかまだ明らかではない。一部のデベロッパーはWi-fi MAC(Media Access Control)アドレスの利用を考えているが、それにはUDIDの場合と同様のプライバシー上の批判が予想される。AppsfireはオープンソースのOpenUDIDの利用を主張している。

Yangによれば、一部のデベロッパーはあらかじめユーザーにUDIDを記録することの許可を得るという仕組みにしてApp Storeへの登録に成功しているという。それが事実なら、FacebookとGoogleのAndroidがデベロッパーに順守させているのと同じ方法だ。この場合、アプリのインストール時にユーザーの許可を求めるダイアログボックスを表示しなければならない。

しかし「このアプローチでどれだけのユーザーがUDIDの利用を許可するかまだ不明だ。オプトインするユーザーの割合がそう多いとは思えない。このアプローチは一時の間に合わせにしかならないのではないか」とYangは語った。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

“ご注意! プライバシーへの懸念の高まりを受けてAppleはデバイスIDにアクセスするアプリを拒絶し始めた” への5件のフィードバック

  1. opus40 より:

    誤字発見。
    ・アップデートをりりースするのは待ちたい
    ・努力をすていく必要がある

  2. 匿名 より:

    ご指摘ありがとうございました。修正しました。

    • opus40 より:

      「 今回が始めてだ 」も 「今回が初めてだ」の方が適切でしょう。

  3. Chamiu_IT より:

    『予想される。」などと原文に存在しない言葉を追加したのはどういう意図か?原文は、 “but it has a lot of the same privacy” flaws”で、「プライバシー上の問題と同様に批判がある。」と断言している。
    「予想される」とした意図は何か?

  4. ずいぶん前から UUID を取得するのはすべきことじゃないって言われていた。
    「UUIDは取得できないようにするべきだ」って警告を出しても情報取得アプリは減らないし、
    新しくでてくるアプリにも情報取得機能がついているというのが現状。

    Apple がしびれを切らして排除に動いたというのも無理もないことだと思う。
    わたしは今回の Apple の決断は正しいものであると感じている。

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