スタンフォードの元教授、大学レベルの教育を万人に提供するサービスを開始

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Khan Academyからインスピレーションを受け、Sebastian Thrunもスタンフォードでの人工知能に関する授業をオンラインで公開してみた。誰でも簡単にサインアップして見られるようにしておいたところ、世界中で160,000の人が視聴したようだ。Sebastianはこれにより、対話型授業を作成して無料公開することのパワーを思い知ることになる。そして彼はスタンフォードを辞め、Udacityを立ち上げた。世界に向けて、大学レベルの教育を無料で提供しようという試みだ。

上に掲載しているビデオでは、Sebastian ThrunがUdacityの共同ファウンダーとしてインタビューに応じている。Udacityが学ぶ人のキャリアにいかに役立つかを語っている。大学生の人も、あるいは大学には行かない人も対象としている。尚、iTunes Uのように講義を録画配信するスタイルではなく、スタンフォードで授業を受けた学生もオンライン授業を好んで閲覧するのだそうだ。

Sebastianは以前、スタンフォードの教授になるというのは、コンピュータサイエンス専攻の研究者にとって、最高の到達点のひとつだろうと考えていたそうだ。しかしKhan Academyで学ぶ学生が何百万人にものぼることを知った。すると人気授業でも200人程度の生徒しか集められない自分の講義が突然色あせて見えたのだとのこと。

尚、Udacityで提供される講義は今のところコンピュータサイエンス分野に限定されている。現在専門家がいる分野から提供を始めたというわけだ。講義内容には「Building a Search Engine(検索エンジンの作り方)」や「Programming a Robotic Car(自動走行車プログラミング)」といったものが用意されている。実はSebastianはGoogleの自動走行車の開発者の一人で、まさにこの講義にぴったりの人物ということができる。将来的には通常の大学の規模をそのままオンラインで実現したいと考えている。

現在のところ、受講料はすべて無料だ。そして将来的にも無料を維持したいと考えている。マネタイズをどうするのかということについて、Sebastianは優秀な技術系学生を企業に提供することで金銭的対価を得たいと述べている。Udacityは誰が優秀な学生であるかを承知しており、企業のニーズに応じた学生を提供することができるとしている。

ところで講義はiTunesで提供されているものや、MIT OpenCourseWareで見ることのできるものとは異なる。インタラクティブにできていて、学習内容について質問されることもある。インタラクティブな学習を自分のペースで行なっていけるのは大きな魅力だろう。

もちろん、オンラインで数万名にものぼる生徒に向かって授業を行うことの欠点もある。また、生徒同士の横の繋がりというものも生じにくい。教授が生徒ひとりひとりを認識して授業内容に反映させていくということもない。UdacityではGoogle Moderator経由で質問をうけつけているが、これはやはり現実の教師-生徒関係とは異なるものだ。

Udacityの目的はといえばもちろん広く教育機会を提供することだ。とくに何らかの理由で学校に通えなかったり、あるいは通うには仕事が忙しすぎるというような人を対象としている。無料の授業から大きな価値を得ることができる。ただし、こうしたサービスがあっても、時間とお金がある人はやはり従来のスタイルで学校に通って(あるいは公式に認められた通信教育を通じて)、そして学位を得たいと思うことだろう。Udacityが企業や社会との間に、何らかの信任関係(ないし人材の需給関係のようなもの)を築くことが出来れば、あるいは教育へのニーズというものも変わってくるかもしれない。

またプログラミングウェブアプリケーション・エンジニアリングの講義(講師はHipmunkおよびRedditのファウンダーであるSteve Huffmanだ)も無料で行われる。こうした講義も用意されるわけで、アイデアがあるのにスタートアップ設立をためらっている人にとって、もはや「ちょっとプログラミングの知識がなくてね」なんていう言い訳が通じなくなるわけだ。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)

“スタンフォードの元教授、大学レベルの教育を万人に提供するサービスを開始” への1件のコメント

  1. Umihiko Namekawa より:

    セバスチャン・トラン教授は
    Google Project Glassのプレスリリースに署名している3人の1人ですね。 Goolgeのフェロー、副社長、Google X研究所のリーダー。

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