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Samsung、AppleとNokiaを抜いて全携帯電話メーカーのトップに立つ

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今日(米国時間5/1)発表されたJuniper ResearchcomScoreのレポートによれば、Samsungはスマートフォン市場でAppleを蹴落としてトップに躍り出た。またIDCはSamsungがスマートフォンだけでなく、Nokiaを抜いて全携帯電話の出荷台数でも1位になったとするレポートを発表した。数日前、別の調査会社はNokiaが携帯電話メーカーのトップであるという点に疑念を示していた。

Samsungが「ちょうどよいタイミングでちょうどよい場所にいた」ことは確かだが、その幸運も同社が自らを適切に位置づける戦略があったればこそ呼び込めたといえるだろう。

5年前、Nokiaは携帯電話で世界的に圧倒的なシェアを持っていた。安価な携帯が飛ぶように売れるにつれて利益も天高く上昇した。スマートフォン市場でNokiaと同じくらい支配的な存在だったのはRIMだった。Blackberryを持つのはステータス・シンボルだった。ところがその後状況は急速に変化し始めた。それから5年、現在は両社は不死鳥のように蘇れるか、このまま完全な失敗で終わるか先の読めない危険な状態に陥っている。

NokiaとRIMが失墜する間にトップに駆け上ったのがSamsungとAppleだ。Appleにはまったくの新規参入という利点があった。逆にSamsungは既存の製品群を抱えていたため、AppleとHTCの攻勢に対して急いで戦略を組み替える必要に迫られた。しかし1年足らずの激闘の後、SamsungはついにAppleを抜いて最大のスマートフォン・メーカーとなり、さらにNokiaも抜きさって世界最大の携帯電話メーカーの地位についた。

Samsung製品は今年に入って大ヒットした。販売したスマートフォンは4200万台に上る。IDCの調査によれば、Samsungは唯一の成績を向上させているAndroid携帯メーカーだという。他のAndroidメーカーはいずれも販売台数を減らしている。SamsungのGalaxyシリーズがAndroidの唯一の明るい星のようだ。

RIMも没落した。一時はスマートフォンのキングだったRIMだが、2012年の入って過去最大の市場シェアの喪失を経験している。2012年第1四半期の世界のスマートフォン市場におけるシェアは6.8%に低下した。しかし私はこのカナダの巨人には復活のチャンスがあると考えている。困難な道ではあろうが、BlackBerry 10は有望なスタートだと思う。

NokiaとRIMの没落はなんといっても傲慢によるものだ。両社は成功にあぐらをかいた。イノベーションを怠り、既存の顧客だけを相手にするのは破滅への処方箋だ。市場の変化を先取りし、より高機能な製品の開発を目指さず、両社は低価格、低機能な製品の市場を目指してしまった。

Samsungの戦略はこれと逆だった。SamsungはAppleの上昇志向戦略を見習った。見習い過ぎた面さえあったかもしれない。GalaxyはAppleとの間にいつ果てるともない特許紛争を抱え込んでしまった。

最初のGalaxy Sシリーズのスマートフォンはやっつけ仕事の気味があった。しかし続くGalaxy S IIは劇的に改良されていた。今やSamsungはモバイル市場の新たなキングだ。しかも第三世代の製品がここ数週間以内にリリースされるはずだ。Samsungの成功は絶えざる改良の努力の賜物だ。

モバイル戦争はますます激化中だ。AppleとSamsungは今後も競争を続けるだろう。Samsung Galaxy S IIIが今月中に発表される。その後すぐにAppleの(正式名称がどうなるにせよ)iPhone5が登場する。Androidだけでなく、SamsungとApple以外のすべてのスマートフォン・メーカーの販売台数は減少傾向だ。スマートフォン市場は近く両雄の一騎打ち状態になりそうだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+