Facebookのモバイル広告は有効だった―クリックスルー率13倍、売上11倍、株価も持ち直す

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Facebookはモバイルをどのように収益化するのか? その答えはどうやら「記事形式のスポンサー広告」であるようだ。

Facebookがモバイル版スポンサー広告を独立のジャンルとして販売し始めてからわずか2週間だが、このモバイル・スポンサー広告はFacebookの全広告の平均に比べて、13倍のクリックスルー率(CTR)、11.2倍の売上(eCPM)をもたらし、デスクトップ版のスポンサー広告と比較しても1.93倍のCTR、2.65倍のeCPMをもたらすことが判明した。

このデータはFacebookのAds APIの最大のパートナーであるTBG DigitalAdParlor,、Spruce Mediaによる最新の調査で判明したものだ。スポンサー広告を本来のコンテンツ内に極めて自然に挿入することに成功したFacebookであればこそ、モバイル版でもこのような成績を収めることが可能になったのだろう。この重要な情報をもう少し詳しく分析してみることにする。

FacebookのIPOに関して最大の懸念はFacebookのユーザーベースがウェブからモバイルへ急速にシフトしていることに起因していた。Facebookがモバイル版への広告の表示を実験し始めたのはこの2月にすぎない。ウェブ版ではページあたり最大7件の広告が表示される。また一部の広告主はソーシャル・ゲーム内の広告に大きな予算を注ぎこんでいる。しかしモバイル版では1人のユーザーに対し1日に数回しか広告を表示せず、HTML5プラットフォームによるモバイル版ゲームはまだ離陸したとはいえない。

Facebookのモバイル版の将来が不透明であることが38ドルで上場された株式が一時20ドル台半ばまで売られた(現在は31.50前後)大きな理由と考えられている。しかし今月に入ってFacebookはモバイル版のみに広告を出稿できるようにシステムを改めた。その結果判明しつつあるFacebookのモバイル広告プラットフォームの真価は投資家を楽観的にさせるもののようだ。

TBG DigitalのCEO、Simon Mansellは「Facebookのモバイル広告は巨大な収入源になる可能性がある。これは大ニュースだ」と語った。TechCrunchが独占的に入手することに成功したモバイル広告に関するデータを検討してみたい。

Facebook広告のパフォーマンス:モバイル対ウェブ

TBG Digitalが広告主17社のモバイル・スポンサー広告、2億7838万9453回の表示に関して収集したデータによれば、このモバイル広告のクリックスルー率は1.14%と驚異的であり、、CPCは0.86にも上った。つまりFacebookは 表示1000回ごとに9.86ドルを稼ぐ(eCPM)勘定になる。

この数字をデスクトップ版ニュースフィードのスポンサー広告と比較してみると、CTRは0.588%、CPCは0.63ドルに過ぎない。つまりeCPMは3.72ドルだ。つまりFacebookはモバイルスポンサー広告でデスクトップ版の1.93倍のCTR、2.65倍の収入を得ていることになる。

さらにニュースフィード中のスポンサー広告と従来からのタイプのサイドバー広告を合計したデスクトップ版のCTRはわずか0.083%、CPCは0.88ドルで、eCPMもわずか0.74ドルに過ぎない。つまりモバイル・スポンサー広告は全デスクトップ広告の平均に比べて13.7倍のCTRであり、Facebookにもたらす表示回数当たりの収入は11.2倍ということになる。

Facebookのモバイル広告にはさらに大きな可能性が

モバイルスポンサー広告のクリックスルー率が、したがって収益率がこれほど高いということはFacebookのビジネス戦略にとって決定的な意味がある。というのはデスクトップ版に比べてモバイル版は表示面積が狭く、表示可能な広告の件数もそれに比例して少ないからだ。

Facebookのモバイル広告はまだスタートしたばかりだ。情報源によれば、ハイパーローカルなターゲティング広告も開発中だ。これはユーザーの地域にビジネスに対して所在地から数百メールトル以内というような極めて近い位置のユーザーに対するターゲット広告を提供する試みだという。さらにFacebookはExchangeというリアルタイム広告入札システムを開発しており、自サイトを過去に訪問したユーザーだけを対象にするなど、特定のユーザーに的を絞った広告が可能になる仕組みを通じて広告主同士を競争させ、CPC、CPMを吊り上げることが可能だ。

スポンサー広告広告に対する最後のハードルの一つは法律的問題だ。Facebookは先週、ユーザーの「いいね!」を広告に利用して公開することを不当としてカリフォルニアで起こされた集団訴訟で和解した。現在「いいね!」の履歴をスポンサー広告に使うことをユーザーが拒否できるようなオプトアウトの仕組みは提供されていないが、最終的にはその導入を余儀なくされるかもしれない。しかしオプトアウトが導入されるとしても、あまりにも多くのユーザーがそれを利用しないよう、複雑な設定画面の奥深くに隠されることになりそうだ。

冒頭でも述べたようにここ数日でFacebookの株価は20%近くも上昇し、上場直後の急落の相当部分を取り戻した。先週底値でFacebook株を買った投資家は先見の明があったというべきだろう。少なくとも一部のユーザーはモバイル版のスポンサー広告を嫌っておらず、さらに多くの広告が表示されても反乱が起きることはなさそうだ。

しかし今後Facebookはどの程度までならモバイル広告が許容されるのか、難しいバランスを取ることを要求される。ユーザーベースのモバイル化への移行に対応するこの綱渡りに成功すればFacebookは
前例のないほど収益性の高い企業となり、多くの投資家の期待に応えることができるようになるだろう。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

“Facebookのモバイル広告は有効だった―クリックスルー率13倍、売上11倍、株価も持ち直す” への1件のコメント

  1. 匿名 より:

    PC版、モバイル版いずれもいい具合の広告量。
    良い感じで開発も進んでるのが、外からでもわかるからまだまだ伸びるでしょう。

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