GlassはGoogleの未来だ

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ここ数年、誰が見てもGoogleは迷走していた。もはや検索のGoogleはどこにもなく、そこにあるのは買収魔と化した企業だった。次々と無意味な買い物を繰り返し、出来損ないのプロダクトを立ち上げては死体置き場に放り込み、あるいは異様に奇っ怪なウンコに変身させた。

しかし同社が昨年、コアプロダクトに専心すると発表してから、すべてが変わり始めた。結果論だが、すべてがうまくいった。それまでのGoogleはどこかへいなくなり、玉石混淆の多量のアイデアの中に、悪評に耐えて確実に生き残るものが見えてきた。それらの中で、Googleが最初から意図したかどうかはともかくとして、Project GlassはGoogleの未来だ。会社に数十億ドルをもたらすプロダクトとしてではなく、企業としてのGoogleとその未来への意味として。

“Googleの企業理念は、厳しいリスクを積極的に引き受け、最先端の技術をその未来のあるべき形へと徹底して突き詰めることだ”、Sergey Brin は、少数の記者だけに見せるProject Glassのデモの場でそう言った。“人間がデバイスの奴隷である状態を、われわれは望まない。それ(Google Glass)は人間を真に解放するデバイスだから、世界中の人びとと共有したい。心からそう願っている”。

Brinによると、GoogleはProject Glassが次世代のコンピューティングのフォームファクタだと信じている。今日ではわれわれの多くが、自ら進んでスマートフォンに身も心もゆだね、Webし、Pathし、Instagramして、貴重な時間の多くを消費している。人びとの人間的な関わり合いはどこかへ消えてしまい、”ケータイ積み重ねゲーム“の漫画的な光景にも見られるように、人の脳と心は完全にテクノロジ漬けになっている。それに対し、GlassのプロダクトマネージャSteve Leeは、“Google Glassは人をその場その時の現実に集中させる”と言う。“デバイスに”、ではなく。Brinによると、GlassはひまつぶしのWeb閲覧などに使うべきではない、それならむしろ携帯やタブレットのほうがふさわしい、と。

現状は相当ださく見えるかもしれないが、Glassは、コンピュータという知的感情的な深さを持って人間に関わってくるお節介なテクノロジを、人間の生活にもっとシームレスに組み入れる方法を、初めてかいま見させてくれる。Glassの工業デザインを担当しているIsabelle Olssonは、“人間同士がお互いの目を見ながらコミュニケーションできる”と確約している。Glassは、人間の、その場その時の現実への集中の邪魔をしない。SergeyのGlassを短時間借りてみたが、たしかに、目の前にあるものを見たり、まわりを見渡すことが、ごくふつうにできる。ディスプレイは、それを見る気にならないかぎり、視界に存在しない。(音声入力で)SMSしたり、地図を見たり、スナップ写真を撮るために、これからはいちいち携帯を取り出さなくてすむかもしれない。上の写真のように、かなりかっこ悪いことは確かだが、でも耐えられる。きっとそのうち、本物の眼鏡に組み込まれて目立たなくなるだろう。Brinによると、Googleはすでに眼鏡メーカー等とお話中だそうだ。

今のハードウェアはあくまでもプロトタイプだが、Brinの経験では一回の充電で6時間使えるそうだ。しかし、写真をアップロードしたり、ビデオを見たりして酷使したら、もっと短いだろう。たとえば写真は、現状ではローカルに保存されてから、あとでクラウドにシンクされる。LeeとBrinによると、データに関するローカルとクラウドの使い分けは、電池寿命の観点からまだまだ最適化の余地があるという。コンテンツを、WiFiの圏域に入ったらシェアするとか、夜家にいるとき送信する、などのやり方もある。Glassのチームを率いるBabak Parvizによると、この前のビルドでも音声で検索をクェリでき、通常のWeb検索で得られる知識を何でも得られたそうだ。

今のGlassですでに実用レベルに達しているものは何か、と聞いたらBrin は丁重にその質問を回避して、今は各回のビルドでいろんな機能のテストと実装をトライし、各機能の落としどころを探っている、と言った。たとえば顔認識は、議論を重ね実験もしたけれど、まだ本番実装は尚早、という暫定結論になっている。

Glassにないもの、それは広告だ。Brinは、Glassに広告を入れる計画はない、ときつい口調で言った。唯一の計画は、そのハードウェアを売ること、しかも、今日(米国時間6/27)発表されたExplorer Editionの1500ドルよりは“大幅に”安くする。Glassのチームは、安さよりも経験の質を優先する、と言っている(嬉しいこと言うね)。

Gmail、Google+(Hangouts)などGoogleのコアアプリと各種のAndroidアプリを今テストしている。AndroidとGoogleアプリケーションのチームのGlassにおける協働ぶりは、よく分からない。

今日発表された1500ドルのExplorer Editionは、Googleのちょっとした方針変更を意味している。つまり今回に限っては、未完成製品を世に出すというGoogleのいつものやり方が、アドバンテージになることを期待する。来年までに消費者製品として完成するためには、今からデベロッパコミュニティを巻き込んでおくことが絶対に欠かせない、とParviz、Lee、Brinの三者は強調する。その消費者製品の発売日は、BrinによるとExplorer Editionから1年以内だそうだ。デベロッパのためのクラウド上のAPIは、“完成間近”である。

Google Glassは、MicrosoftやAppleに対する競合材料か? それはない。Googleは、いつも部屋の隅でごそごそ何かやってる‘変わった子’で、たまにすごいものを作る。彼らは、今起きていることには関心がなく、遠い未来のことだけ考えている。これまで作ってきたものはすべて、未来の何かとてもでっかいものの、仕様の小片のようだ。故Ray Bradburの名言にもある: “人生とは、いろんなものを、うまくいくかどうかやってみることである(Life is trying things to see if they work)”。まるで、Googleのことを言ってるみたいだな。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

“GlassはGoogleの未来だ” への2件のフィードバック

  1. Fdsghs より:

    Googleは迷走中。 

  2. 〜圭光る〜 より:

    グルグルいうだけある。

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