Googleのテレビ戦略は崩壊の運命にある

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私にはGoogle TVが近所のどぶに流されていくように感じる。Googleはこのプラットフォームに真剣に取り組んでおらず、Apple TVと同じく、GTVは需要をつかみきれていない。

Ryanも書いているように、I/Oカンファレンスのいくつかのセッション以外、今年Googleは殆どGoogle TVプロジェクトについて語っていない。私はこれを、彼らがプロジェクトを中止したがそのことをパートナーたちに知らせたくないからだろうと、ほぼ確信している。彼らはI/Oでこのプラットフォームに関するセミナーを開いているが、正式に中止を発表するまでは存在を維持する必要があるのだろう。

言っておくが、私はしばらくの間かなり熱心なGTVユーザーだった。一時期それは私にとってBoxee Boxに続く未来のスマートTV像だった。しかし、Googleがこのあてにならないセットトップボックスの世界で足掛かりをつかめなかったことは明らかだ。

第一に、テレビ局は彼らのコンテンツで儲けようとする誰とも一緒に仕事をしたがらない。確かにあちこちで番組を売ってはいるが、家庭にあるセットトップボックスが、テレビ局から送られてくる混じり物のないストリームをそのまま流すのでない限り、一切関わろうとしない。検索と発見をウリにするGoogleは、テレビ局にとって金を生む相手というより寄生生物に見える。TiVoが(かろうじて)生き延びているのは、スマート・ビデオレコーダーとして振る舞っているからだ。Apple TVとGTVがなかなか普及しないのは、それらがよくて美化されたメディアプレーヤーであり、テレビ局が本格的に参入しなければどうにもならないからだ。

第二に、スマートTVがどうあるべきかは誰も知らないが、GTVではない。テレビに何をして欲しいかを明確に言える人はいない。自宅にコンテンツをストリーミングするべきなのか。大画面でYouTubeを見たいのか。ソファでツイートする手段を提供すべきなのか。以上のすべてが、ノートパソコンやタブレットを使えばもっと早く効率よく行える。なぜ家で一番大きい画面を巻き込む必要かあるのか。

GTV はテレビの世界に被せる一種のオーバーレイのようなもので、Google Glassが実世界のオーバーレイを目指しているのとよく似ている。残念なことにこの手のオーバーレイがめったにうまくいかないのは、今見ている番組の邪魔になるからだ。テレビ視聴者は能動的集団ではない。セカンドスクリーンにデータが送られてくるのが嬉しいのは、映画「フライトプラン」の出演者が誰かを知りたい1分間だけだ。スチュワーデスがエリカ・クリステンセンで「プール」にも出ていたことがわかれば、セカンドスクリーンはほぼ用済みだ。番組にチェックインしたり関連ビデオを検索したりツイートしたりを、テレビでやりたい人はどこにもいない。

私が間違っているのかもしれない。もしかしたらGoolgeは、GTV分野にあっと驚く隠し玉をもっているのかもしれない。しかし、セットトップボックスはまもなく、もっと強力なビデオレコーダーやゲーム機に取って代わられる。それらは想定される価値ではなく真の価値を提供する。例えば、Xboxで自由にテレビコンテンツをアクセスできる方が、GTV経由で衛星放送を契約するより私は嬉しい。テレビの一番良い部分は、ビデオレコーダーによってすでに完成されてしまった。それ以外はすべてが邪魔でしかない。

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(翻訳:Nob Takahashi)