ウクライナの学生チームが手話を通訳する手袋を開発した

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ここシドニーで行われているMicrosoftのImagine Cupは魅力的な学生プロジェクトに事欠かないが、ファイナリスト6組の中で私の目を引いたのは、ウクライナのチームQuadSquadによるプロジェクト、EnableTalkだ。現在聾唖者は約4000万人いてその多くが手話を使って意思の疎通をしているが、手話を理解できる人はごくわずかだ。曲げセンサー、タッチセンサー、ジャイロスコープ、および加速度センサー(さらにはバッテリー寿命を延ばすための太陽電池)を装備した手袋を使って、EnableTalkチームは、手話をテキストに翻訳、さらに読み上げソフトを使って音声へと変換するシステムを作った。システム全体がBluetooth経由でスマートフォンに接続される。

チームは多くのプロトタイプを作りウクライナの手話利用者とテストを重ねてきた。プロジェクトのアイディアは、彼らの学校の聴覚障害を持つアスリートたちと会話をしたいという思いから生まれたとメンバーのOsika Maximは語った。

EnableTalkに近いことをする既存のプロジェクトはわずかしかなく、価格は通常1200ドル程度でセンサーも少なく有線接続でソフトウェア・ソリューションを伴っていない。一方EnableTalkは、プロトタイプのハードウェアが1台につき75ドル程度だ。

価格以外にも、このプロジェクトで非常に興味深いのは、ユーザーがシステムに新しいジェスチャーを教えたり、提供予定の標準ジェスチャー・ライブラリーを修正できることだ。手話には多くの 種類があり、話し言葉と同じく方言もあることを考えると、これは利用者にとって歓迎すべき機能だ。

Microsoft主催のコンテストであることから、このシステムは主としてMicrosoftの技術を使っているが、Windows Phone 7は開発者がBlutoothスタックをアクセスすることを許していないため、現在のバージョンはWindows MobileというWindows Phoneの前身で、殆どのMicrosoftの人々でさえ思い出したくないOSで動いていることをEnableTalkチームは指摘している。

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(翻訳:Nob Takahashi)