Facebookが買収後すぐに閉鎖したFace.comが、顔認識APIで復活すると思う理由

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写真のタグ付けはFacebookの活力源であり、それを他のアプリから吸い取ることをいとわない。Facebookが、Face.comの顔認識APIを買収から一月もたたないうちに閉鎖しながらも、復活させるであろうと私が考える理由はそれだ。

このAPIを復活させることによって、他のアプリのユーザーは写真に自分のFacebook友達を簡単にタグ付けできる。それはFacebookでも共有され通知が送られアクセス増加につながり、Facebookは広告によってそれを収益化できる。

これらはすべて、Facebookで現在進行中の、万能ニュースフィード探求の一環だ。あらゆる場所からコンテンツを集めてデータマイニングと表示に使う。

名なしの写真が多すぎる

タグ付けされた写真はFacebookにとって非常に価値が高い。それはあなたが今誰といちばん親しいかを示す強力な信号であり、誰をニュースフィードに表示するべきかをEdgeRankアルゴリズムに知らせる。タグ付けされた写真は複数の利用者のタイムラインに現れるので、サイト滞在時間を増やす効果がある。加えて、殆どの人は自分が写真にタグ付けされるとすぐにFacebookに帰ってくる。だからFacebookは顔がたくさん写っている写真はすべてタグ付けして欲しい。

Facebookに約5500万ドルで買収されるまで、テル・アビブのスタートアップFace.comは、写真を解析してFacebookまたはTwitterの友達を認識するAPIを提供していた。これは、誰かの名前を入力あるいは検索して手動でタグ付けする代わりに、Face.comのAPIが自動的にタグ付けの準備をしてユーザーはそれが正しいかどうかを確認するだけでよいことを意味する。

この手間を省いたフローによって、アップロードした写真にタグ付けする可能性が大きく高まる。入力や検索の面倒なモバイルでは特にそうだ。そして単に記録するのではなく、すぐ戻ることのできる思い出を作るために。

それはFacebookがそもそもFace.comを買収した理由の一つであり、この機能を自社アプリの中で改善するためだった。しかしAPIがなくなったために、FacebookにはInstagramやCamera+、Hipstamatic、その他のアプリから、大量のタグなし写真が送られてくるようになった。これは、ユーザーを引きつける価値あるデータを大量に逃していることになる。

APIの復活

Face.comが買収されたとき、彼らはデベロッパーたちにこう約束した。「みんな大好きなのでこのデベロッパーコミュニティーを引き続きサポートしていくつもりだ」。しかしこの週末、イスラエルのNewsgeekThe Next Webで公開された、Face.comがデベロッパー宛てに送ったメールで、買収の条件には「当社がサポートを続行できない製品、サービスの閉鎖が含まれていて、Face.comのデベロッパーAPIもこれに含まれる」ことを明かした。

私はこれが当初の約束を破っているとは思わない。将来のことを言えなかっただけだ。私がFacebookにAPI復活について尋ねたところ、同社は「コメントすることもお伝えすることもありません」と遠慮がちに答えたが、この会社が公開前に何かのヒントを見せることはめったにない。

私はこのAPIが今後Facebookの長期計画にもっとマッチした形で復活するべく温められることになると確信している。私が予想する今後の展開はこうだ。

Facebookは、他からアップロードされた写真に後から単に自動タグ付けすることはできない。気味悪がられるかもしれないし、タグが不正確かもしれないからだ。アップロードされた時にタグ付けしてもらう必要があり、そのためにAPIが必要だ。

ユーザーから必要なFacebookデータ利用許可を得たアプリであれば、写真を解析してFacebook友達のタグ付け準備をできるようになると私は予想している。それらの友達が、そのサードパーティーアプリに連携アカウントを持っていれば、そこでのユーザー名がタグにマッピングされる。

例えば、ある友達が私をInstagramにアップロードすると、仮想Facebook顔APIが私をJosh Constineであると認識し、Instagramのフィードでは私のユーザー名である「joshc」としてタグ付けされるが、Facebookでは正しく実名やプロフィールととにもタグ付けされる。

問題は、Facebookがタグ付けされた写真が共有されて戻ってくる場合にのみAPIを提供するかどうかだ。写真をどこに同時配信するかは通常アップロードが完了する直前のステップで指定するため、これは少々厄介である。だから私は、適切なFacebook共有オプションを持つアプリであれば、Facebookは誰に対してでもAPIを提供するものと考えている。

これは最近Facebookが新しい「LikeおよびFollowアクション」を通じて他のモバイルアプリの目の前にちらつかせている交換条件「コンテンツをくれればトラフィックをあげる」の方針とみごとに一致している。一方でFacebookのOpen Graph APIはコンテンツをできるだけ早くかき集めている。顔認識APIはFacebookを、あなたの唯一必要なニュースフィードになるための正しい方向に導くことができるかもしれない。

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(翻訳:Nob Takahashi)