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2012年の世界の企業のIT支出は3.6兆ドル、クラウド投資は1090億ドルに急成長とGartner予測

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Gartnerグループは世界の企業のハード、ソフト、サービスを含むIT関連支出の予想を更新した。これによると総支出は3.6兆ドルに上る。これは2011年の支出額、3.5兆ドルをわずか3%上回るだけのため、Gartmerは「魅力のない数字」と評している。

しかしながら、個別に見れば、クラウド化の動きが引き続き活発なのは注目すべきだろう。2012年には1090億ドルに達し、さらに2016年には倍増して2090億ドルに達するとGartnerでは予想している。

これらの数字はGartnerが選定した世界のトップ企業500の75%以上を対象に調査した結果だ。このレポートではユーロッパの金融危機、中国の成長の減速、アメリカの景気回復が期待を下回っていることなどの要素を考慮している。調査担当副社長、RichardGordonはこのレポートで、「この四半期で経営者の景況感、消費者の消費意欲にほとんど変化が見られなかったので、企業のIT支出には今後も引き締めムードが続くとみるべきだろう」と注意を促している。

Gartnerの予測にはクラウド・サービスに対する一般ユーザーの支出が含まれていないが、この市場は最近無視できない大きさに成長している。コンテンツをストリーミングするには向いているがストレージ容量はさほどでもないスマートフォンやタブレットの急速な普及にともなって急成長している。この分野成長は3月のGartnerのレポートでも予測されていた。Gartnerによれば、インターネットに接続された消費者向けデバイスは2013年末までにはその90%がなんらかのクラウド・サービスを利用しているだろうという。このレポートによれば消費者は今年2.2兆ドルをデジタル・テクノロジーに支出すると予測している。

消費者のデジタル市場での主役はAppleのiCloud、Dropbox、Boxなどだが、後者は消費者に直接ストレージを販売する以外にモバイル・デバイスにサービスをバンドルする戦略も採用している。一方、有力ストリーミング・メディアのSpotifyなども一般消費者向けだけではなく企業に対してもサービスの売り込みを図っている。

「クラウド・サービスはまだ絶対額として小さい(1090億ドルは全IT支出3.6兆ドルの3%)が、もっとも成長が速い分野の一つだ」lとGartnerは述べた。

Gartnerによれば、企業向け市場では、クラウド支出の大部分は料金請求システムなどにおけるビジネス・プロセス・アズ・ア・サービスの利用だという。しかし急成長しているのは、ソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)や インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス(IaaS)の分野だ。これらは単にストレージだけでなく、従来企業内に設置されていた電話システムなどの機器を代替している(SkypeやTwilioなどに創造的破壊の大きなチャンスを与える分野だ)。

Gartnerは主としてコンサルティングで収益を上げている企業だが、コンサルティング分野の今年の世界での支出は8640億ドルと2011年のわずか2.3アップに留まると予想している。Gartnerによればコンサルティングはビジネス戦略より情報テクノロジーに関する分野の重要性が増しているとい。企業はビッグ・データ・テクノロジーのイノベーションや経営のその結果を生かすための分析に強い興味を示している。

Skype、Twilio、Rebtelないし同種の新しいサービスによって独占的な地位脅かされているとはいえ、通信キャリヤ各社のIT支出は依然として巨大で、1.7兆ドルに上り、企業の全IT支出の過半数を占めるただし今年はこの分野の成長はもっとも低い部類となっている。:

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+