GitHubが$100Mの巨額資金を導入して企業用のオンプレミス製品の開発に向かう

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テクノロジーをモバイルアプリケーションに持ち込むということ

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いつも大人気の、デベロッパのためのコードコラボレーションサイトGitHubが、Andreessen Horowitzから1億ドルという、びっくりするような巨額の資金を調達した。

GitHubとしてはこれが初めてのベンチャー資本の導入だ。協同ファウンダのTom Preston-Warnerによると、資金はGitHub.comのサーバサイドバージョンGitHub Enterpriseの開発費用に充てられる。噂ではGitHubの評価額は7億5000万ドルだった。

2008年にデビューしたGitHubは、初めてのデベロッパのためのソーシャルネットワークとして驚異的なほどの人気を獲得した。

Warnerによると、ベンチャー資金の導入はかなり前から検討していた。そして考え方がぴったりフィットしたのがAndreessen Horowitzだ。Warnerは今日(米国時間7/9)のインタビューで、Marc AndreessenがWall Street Journalに書いた有名な記事、Why Software is Eating the World*に言及した。そこでAndreessenは、今やあらゆる産業がソフトウェアに食べられつつある、と主張している。映画産業も農業も国防も、…世界中がテクノロジ企業に食われている。そしてその多くは、サンフランシスコやシリコンバレーの企業だ。〔*: 関連本誌記事。〕

“それは、われわれが描いているGitHubの将来ビジョンにフィットしている”、とWarnerは言った。

GitHubの取締役会に、Andreessen HorowitzのパートナーPeter Levineが加わる。Levineは仮想化技術のXenSourceのファウンダで、同社は2007年にCitrixに買収された。LevineはGitHubに、仮想化の活用を持ち込むのだろう。

Levineはブログ記事で、GitHubはリポジトリよりもむしろ人に力点を置いたために大きく成長できた、と言っている:

彼らはいわば、古くからある技術に逆転の発想を持ち込んだ。ソースコード管理(Source Code Management, SCM)はプログラマにとって、コンパイラなどの開発ツールに次ぐ二番目に最重要の基盤的ツールだが、それは大規模なプロジェクトになるとものすごく複雑になり、管理が難しくなる。しかもSCMはこれまでもっぱらアンチソーシャルだった。なぜならいちばん多いタイプの会話が、“このビルドをぶっ壊したのは誰だよ!”になりがちだからだ。GitHubはこの二つの難題を解決し、SCMという古い技術に二つの重要な改革をもたらした: (1)世界中の各開発チームがそれぞれ独自のSCMを使うのでなく、GitHubがクラウド上で一つの巨大なSCMを動かすから、管理という問題がなくなる。(2)GitHubはプロジェクトを、コードではなく人を軸に編成し組織化する。

Warnerによると、かつてGitHub.comを作ったチームも、そろそろ需要の活発なオンプレミスの製品に目を向けるべきだ。それにより、デベロッパ同士のコラボレーションが、とても容易になるはずだ。GitHubはOpen Virtualization Format(OVF)のどのような実装でも利用できるようになる。Wikipediaの説明によるとOVFとは、“仮想マシン上で動かすソフトウェアのパッケージングとディストリビューションの、オープンでセキュアでポータブルで効率的なフォーマットのための標準規格”だ。

GitHubのパッケージシステムを使うとデベロッパは、ソフトウェアのアップグレード(バージョンアップ)がとても容易になり、各週や各四半期ごとのアップグレードも可能だ。

“これからは、企業内のソフトウェア開発のあり方をディスラプトしていく”、とWarnerは言う。その際競合製品となるのは、IBM Rational、Perforce、Clearcaseなどのソフトウェアだ。

なにしろ1億ドルだから、単に企業向けの製品を作る、というだけの話ではないだろう。Warnerが語るGitHub Everywhere構想は、企業のあらゆる側面に浸透していくようなコンセプトだ。それは、世界中の企業から楽しくコラボレーション的に利用してもらえる、すばらしい技術と企業文化をもった会社にGitHubを育てていく、ということのようだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))