ソフトウェア開発がホットな投資対象: JavaScriptフレームワークMeteorにAndreessen Horowitzが$11.2M

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Meteor

アプリケーション開発フレームワークMeteorが今日、Andreessen HorowitzとMatrix Partnersからの1120万ドルのシリーズA資金の調達を発表した。Andreessen Horowitzはこれの前に、GitHubに1億ドルという記録破りの投資を発表している。無料でオープンソースのMeteorフレームワークは、ブラウザ内でGoogle Docsスタイルのリッチなアプリケーションを作るために利用される。そのプレビューが、今年の4月にリリースされた。同社は、企業向けの有料サポートとサービスによる収益化を構想している。

Meteorのファウンダは、ActBlueの協同ファウンダMatt DeBergalisと、MixAppの協同ファウンダNick Martin、それに初期のAsanaの社員でMixAppの協同ファウンダGeoff Schmidtだ。AppJet(EtherPadを作っている会社)の協同ファウンダで、のちにGoogle Waveを手がけたDavid Greenspanも、一社員として最初から参加している。この連中はみな、リッチな対話性を持つリアルタイムのWebアプリケーションの作り方を、よく知っている。そしてまた、現代的でデスクトップ的なアプリケーションをブラウザ向けにつくることの苦労も、十分に知っている。

AsanaやMixApp、あるいはGoogle Waveのようなものをスクラッチで作ろうとすると、ものすごい作業量になる。これらのアプリは、正しく動くためにはブラウザに、本来の目的以外のことをやらせなければならない。たとえばデータをリアルタイムで送受したり、ページのある部分だけをリフレッシュしたり。デベロッパ企業はこれらの問題を解決するために大量の技術者を投入しなければならない。Asanaのチームは、自分たちで使うためのMeteorふうのフレームワークを数か月かけて作り上げた。しかしこのようなタイプのアプリケーションの需要は増加の一方で、とくに最近ではWebを使ってクロスプラットホームなモバイルアプリケーションを作るところが増えてきた。Meteorは、ブラウザとサーバ上の両方で使える再利用性の高いオープンソースの共通部品を多数提供することにより、これらの開発の時間短縮を図ろうとしている。

しかし、ビジネスとしての将来性はどうだろう? Matrix PartnersのDavid Skokは、将来性大いにありと考えている。彼はMeteorと、彼が2006年にRed Hatに4億2000万ドルで売ったJBossを比較する。“MatrixがJBossに投資した2002年には、オープンソースはまだそれほど一般的ではなかった。しかしJBossは500万回ダウンロードされ、各四半期に20万ドルの売上げをもたらした”、と彼は言う。“2006年にRed Hatに売ったときには年商6500万ドルに達していた”。

Skokによると、Meteorがそれぐらいのビジネスに育つためには、有料サポート/サービスにお金を払う企業のIT部門に、Meteorは企業目的にも十分使えるという確信を持ってもらう必要がある。“企業は自分がお金を払ったものは真剣に使おうとする”、とSkokは言う。“つまり彼らは、問題が起きたときの責任の転嫁先を確保しておきたいのだ”。

企業に売り込んでいくためにMeteorのチームは今、セキュリティと認証機能とスケーラビリティと信頼性の強化に努めている。また同社の周辺には、オープンソースで成功した企業のベテランたちが集まっている。たとえば取締役のRod Johnsonは、オープンソースのJavaフレームワークSpringを大成功させたSpring Sourceの協同ファウンダだ。同社はのちに、VMwareに買収された。Skokと、Andreessen HorowitzのパートナーPeter LevineはMeteorの顧問になる。Levineは、Citrixが買収したXenSourceの協同ファウンダだ。

Meteorとよく似た開発フレームワークとしては、ブラウザとサーバサイド両方向けのJavaScriptフレームワークMojitoが挙げられる。これは今年の初めに、Yahooがオープンソース化した。MeteorもMojitoも、サーバサイドJavaScriptエンジン/ライブラリNode.jsがベースだ。

最近の投資家たちは、対消費者サービスばかりでなく、ソフトウェア開発にも積極的に目を向けるようになった。Andreessen HorowitzによるGitHubへの投資のほかに、同種の投資例としてXamarinの1200万ドルの資金調達ラウンドKeenのシードラウンドApigeeとMasheryの最新の調達ラウンドなどが挙げられる。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))