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Pairだけじゃない、恋人同士のためのコミュニケーションツールに新顔登場

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お盆は家族で過ごす時間だからデートに時間を費やしている人は少ないのかもしれない。でも、だからこそ、離れていても恋人同士の時間を大事に過ごしたいということもある。今年の3月に紹介したPairは恋人同士たった二人のためのソーシャルネットワークで話題をさらった。離れていてもいつも愛を確かめたいというニーズを満たすアプリだった。たった二人のためのものなだけにネットワークの外部性が働かないから急激にユーザーが増えるとはおもわなかったが、リリース後1カ月半でiOSのみで22万ダウンロードを達成していて、そのニーズがあることは証明されている。

一方で韓国発の同様のアプリのBetweenは7月には韓国を中心に90万ダウンロードがなされていて人気を博しているようだ。日本にもこの5月に設立されたばかりのスタートアップのTimersがPairyをリリースしている。爆発的に競合が生まれているわけではないが、日本でもまた新たにこの市場にHuggが参入しようとしている。

Huggは今日からiPhoneとAndroid向けにリリースされる恋人同士が使うコミュニケーションツールだ。開発したのは韓国出身の女性経営者の⾦髙恩氏で、日本ではネットプライスやヤフー、サイバーエージェントなどでの事業経験を持つ。

彼女がこだわったのはグローバルで使われるコミュニケーションサービスだったのだが、最終的に行きついたのが恋人同士のコミュニケーションツールだったというわけだ。

そのこだわりはアプリに反映されていて面白い。たとえば、一般には恋人同士では女性は男性に対してもっとコミュニケーションをとりたがる。男性はそれを煩わしく感じたりして、簡単に済ませたいという傾向がある。Huggのふるパタ機能は、だから、加速度センサーを使って、スマートフォンを横に振ると相手に声をかけたり、縦に振るとそれに返事をしたりできるようにして簡単にコミュニケーションをとれるようにしている。端末をひっくり返すと「後で返事する」といったことも送信できる。すぐに返事をしないと相手をやきもきさせることもあるが、状況によってはそれもできないなんてときに便利な機能だ。

Pairなんかは遠距離でも愛を確かめ合うためのツールなのに対して、Huggは二人で一緒にいるときにでもアプリの効力を発揮させようと考えている。たとえば、Ticket機能はカップル互いにそれぞれ半券がが配布されるようになっている。端末を近づけることで、この半券が1つのチケットになって有効になるのだという。たとえば、食事券や映画鑑賞券などがデート前やデート最中に半券が配布されれば、協力なO2Oのツールにもなるというわけだ。

これ以外にも記念日を通知してくれる機能(韓国でやたらと恋人の記念日が多いらしく、Betweenなどもこれで人気を博しているのかもしれない)や互いに写真やテキストなどをアルバムとして保存しておけるクリップ機能などがある。

ところで、このアプリ、悲しいことに恋人同士が別れてしまったらどうなるんだろうか? Huggはその答えも用意している。結局は共有したものは発信者側にその権利を用意していて(まぁ著作権なのであたりまえといえばあたりまえだが)、互いに合意すれば共有した写真なんかを相手が共有したものも含めて保存することもできるし、あるいは一方的に相手に共有したものを相手のアプリから消去させることもできる。

すでに先んじてサービスを提供しているPairyを提供するTimersファウンダーでCEOの高橋才将氏によれば、こういった恋人同士のコミュニケーションツールのニーズはやはりしっかりあるようだ。というのも、Facebookなどで恋人同士が投稿がコメントつけたり、いいねしたりすると、「ソーシャルいちゃいちゃ」とFacebookでつながる友達から揶揄されてしまうようなのだ。まぁこれは若い世代に特有の現象なのかもしれないが、ひっそりと二人だけでいろいろとコミュニケーションをとりたいというのはあるのだろう。

Timersによれば18歳から30歳までのカップルが年間にデート(外食や旅行など)やプレゼントなどに費やすカップル市場は1.3兆円規模だと見積もっている。HuggもPairyもこの市場でコミュニケーションを通じてO2Oなどから収益をあげようと目指している。

ビジネスの話はさておき、恋人同士がこういったサービスによって幸せになるのだとしたら願ってもないことだ。ただ、その前に恋人を作るためのアプリを作って欲しいというニーズのほうが高そうなのだが……。