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Windows 8はユーザーの負担が大きすぎ–そのメリットは見えない

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[筆者: Romain Dillet]
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Microsoftが今度のデスクトップオペレーティングシステムで大胆な意思決定をしたことは、一概には責められない。しかし、MetroからWindows 8-style UI(ないしModern UI)に改名した新しいユーザインタフェイスは、これまでのWindowsの動作と操作と対話性、その長年の安定ぶりに慣れているユーザにとって、変化が大きすぎる。

Nielsen Norman Groupでユーザ体験を専門に担当しているRaluca Budiuが、Laptop Magazineのインタビューで語っているところによると、そのデザインはまあまあの部分でもユーザを当惑させ、ひどい部分は分かりづらくてユーザの生産性を損なう。

Budiuはそれまで、Xerox PARCで人間とコンピュータの対話的関係を研究していた。Xerox PARCはグラフィカル(な)ユーザインタフェイスを発明した会社…“GUIの元祖”…だから、ユーザインタフェイスとユーザ体験に関する貴重な情報の蓄積がある。

Budiuの説では、Windows 8の最大の問題は、ユーザが二つのまったく異なるインタフェイスをあてがわれることだ。それは、従来のWindowsのデスクトップインタフェイスと、Modern UIのタイルだ。だからWindows 8では、一部の対話的操作がこれまでとまったく違うだけでなく、ユーザは、どんなときには何をする、という基本的な操作を一から記憶しなければならない。

二つのまったく異なるユーザインタフェイスがあることと並ぶ、Windows 8の大きな問題は、アプリケーションスイッチャーだ。Modern UI形式のアプリはそれぞれ自分用の一つのタイルに収まるが、そのほかのデスクトップアプリは全部が一つのタイルに入れられる。ユーザは、デスクトップとスタート画面を行ったり来たりしないために、今デスクトップで動いているアプリが何と何か、おぼえていなければならない。

Windows 8におけるUIの変化/変更に関して、一般的に言えることは何か。Budiuは怒りを込めて言う: それは「画面スペースの無駄遣い」と「分かりづらさ」だ。スタートメニューのボタンがなくなり、デスクトップとスタート画面の切り換えも、すぐには分からない。ボタンは隅っこに隠れていて、マウスをホバーしないと現れない。

Modernインタフェイスの各要素はWindows Phone 7からそのまま借りたものが多い。ボタンは見づらいし、操作画面においても画面のスペースのほとんどをコンテンツが占めている。デスクトップ環境に完全にフィットしたデザインに、改作すべきだった。

Microsoftに降りかかるリスクは明らかだ。Windowsユーザはできるかぎりデスクトップインタフェイスを使うことによって、このたびのUIの変化を無視しようとするだろう。8へのアップグレードを控えるユーザもいるだろう。デスクトップへの直接のブートはない、と言明したMicrosoftはいい根性だが、問題は、どこまで意地を張れるか、本当にスタートメニューを永遠に葬ってしまうつもりなのか、という点だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))