昨秋TechCrunch Tokyoに登場した音楽コラボレーションのnanaがiOSアプリでサービスをローンチ

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やっとというべきなのだろう。昨秋のTechCrunch Tokyoのファイナリストとして登場してくれたnanaが今日からそのサービスをベータ版としてローンチする。iOS向けに提供されるこのアプリでは、楽器による演奏や歌をいろんなひとたちとオーバーダビングによって楽しもうというものだ。TechCrunch Tokyoではファウンダーで代表取締役の文原明臣氏が一人で歌を重ねてア・カペラにしていく様子がデモで披露された。

具体的にはこのようなものだ。ユーザーはnanaのアプリを立ち上げて楽器の演奏や歌を録音してそのデータをnanaのクラウド上にアップロードする。ほかのユーザーがその録音されたデータを見つけて演奏や歌を聞いて楽しんだり、あるいはその演奏や歌に対してさらに演奏や歌を重ねて録音して楽しんだりする。アップロードされている音楽に対して、コメントを残したり、拍手という「いいね」ボタンのような機能もあって、歌や演奏のスキルがなくても聞いて楽しむことはできるのだが、どちらかといえば、音楽スキルを持った音楽好きがそのスキルを使ってコミュニケーションを楽しむというのが一般的な使い方だと想像できる。

なので、まずは有名アーティストや演奏活動をしているアマチュアアーティストなどに使ってもらって裾野を広げようとしている。一方でニコニコ動画などにある「歌ってみた」のようなコミュニティーもあって、音楽スキルとは関係のない人たちにも使ってもらおうとしている。nanaにはエフェクトツールがあって、自分が歌った歌をボイスチェンジャーのようなフィルターを使ってまったく違った声に変換できるのだが、このあたりはこういったコミュニティーに使われる可能性が高い機能なのかもしれない。

ビジネスとしてはカラオケデータの有料販売や、標準以外のフィルターの販売、録音できるデータの時間を長くするといった有料会員サービスなどを考えているようだ。また、将来的にはスマートフォン以外にもPC版なども構想していて、打ち込みデータなどもアップロードできるようにしていきたいということだった。

nanaはMOVIDAが実施するインキュベーションプログラムの一期生でもある。MOVIDAからは500万円の資金を調達している。今年27歳になるファウンダーの文原氏は学生時代に趣味で歌を歌っていた音楽好きだったが、その後フォーミュラカーのプロのレーシングドライバーを目指して奮闘するが2009年にその夢を諦めて、カートレースなどのイベントなどを手がけていた。nanaのアプリを思いつたのは、Youtubeで見たハイチ沖地震のチャリティーで歌われたWe Are the World for Hitiのビデオだったそうだ。さまざまな歌い手たちと一緒に歌えるソリューションがあったら楽しいだろうということが、きっかけとなっている。