iOS 6 Passbookを実際に使ってみた:さあ映画館へ行こう……それとも

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iOS 6にWiFi関連のバグ(直ったらしいが…)

すでにApp StoreにはPassbookをサポートしたアプリがいくつも出現し、現実に使えるチケットやポイントカード、クーポンなどを提供しはじめている。そこで私は新たにアップデートされたCineplex(カナダの映画館チェーン)アプリを、iOS 6にアップデートしたばかりのiPhone 4Sで試してみた。それはおそらく本来よりスムーズな体験ではなく、私は最終的にディズニーの3D版「ファインディング・ニモ」再上映のチケットを手に入れることができたのだが、Pasabookのお陰ではなかった。手順を追って紹介しよう。

  1. アプリのダウンロード。Cineplexのアップデートは簡単だったが、Passbookがどう絡んでいるのかは当初わからなかった。Passbookサポートは、アップデート項目の中にあったが、アプリのFAQを見てもしくみがわからなかった。Cineplexはポイントカードも提供しているので、Passbookがそれに対応しているのか映画のチケットに対応しているのかはっきりしなかった。
  2. チケット購入。結局私は運を天に任せチケット購入手続きを進めた。これはチェックアウト処理でモバイル受取オプションを選ぶかぎりにおいては、正しい行動だった。最後にアプリはPassbookカードを作り、それは自動的にスタンドアローンのPassbookアプリに保存された。
  3. 「これは予約IDである」。CineplexはPasbookカードそのものに、これはチケットではなく劇場でチケットを受け取るための整理券だとはっきり書いていた。ごもっともだ。大きなエンターテイメントチェーンが一夜にしてチケットレスになるとは私も期待していない。
  4. これは予約IDではない。劇場に着き、Passbookアプリを係員に見せた。彼らはそれがなにかを知らなかったが、これも出来立てのホヤホヤであることを考えれば理解できる。たわむれに、そこにあったハンドスキャナーでスキャンしてみたが、何も起こらなかった。彼らは私を階上の、モバイルチケットキオスクへと誘導した。
  5. とにかく電源を入れよう・・・というわけでキオスク自体に電源が入っていなかった。親切なスタッフが問題を解決してくれ、われわれは辛抱強く組込型POSバージョンのWindowsが立ち上がるのを待った。私は興奮してPassbookについてまくしたてたが、彼は私を少々頭が足りないかのような目で見ていた。
  6. Null。
    ようやく機械が立ち上がり、返してきた言葉がこれだった。「Null.」結局バーコードが正しくPassbookチケットに渡っていなかったことがわかった。表示されていたのは単なる標準タグだった。その後私は別の映画(気になる人のために言うと「Lawless」)のチケットを購入しようと試みたが結果は同じだった。これは、Appleあるいはデベロッパーどちらのバグである可能性もあるが、私はデベロッパーを疑っている。

この顛末のハイライトは、結局私がアプリからメールで送られてきたバーコードを使わなくてはならなかったことで、それをスキャンしたところ全く問題がなかった。つまり、私は最終的にチケットを入手したが、それはPassbookが一切絡まなくても起こり得たプロセスだった。

残念なことだが、新サービスが実世界で使われる準備が整うまでにはいくつか不備があるものなので仕方がないともいえる(ちなみにWalgreensのアプリはうまくいっているらしい)。しかしこのプロセス自体が私の行動や盲信にかなり頼っていたことにはひどくがっかりした。Passbookは将来を約束されたツールだが、広く受け入れられるためには、複雑さをなくし、標準化を進め、ユーザーに明快に説明する必要がある。Appleがそれに気づき、Passbookを提携デベロッパーに推進して使ってもらう方法を多少変更することを期待したい。

アップデート:その後Cineplexはアプリをアップデートし、Nullエラーは修正されたので、私が行ったところのように、バイルチケットリーダーが設置されている劇場に行けば、バーコードは正しくスキャンされるはずだ。

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(翻訳:Nob Takahashi)