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日米アプリ市場を徹底解剖:実は日本のiPhoneアプリの売上は世界トップレベル!?

編集部注:この寄稿はアドウェイズの広告事業兼北米担当の執行役員、野田順義氏によるものだ。アドウェイズはAppDriverというスマートフォン向けのリワードネットワークを含め国内外の市場を対象としたアプリのマーケティングの支援をしている。また、カイブツクロニクルや煙に巻いたらさようなら。を含め複数のアプリを国内外に展開していることで知られている。彼らはここ1~2年で海外展開を加速させ、現在では世界10カ国16拠点で事業活動を行っている。そこで日本と海外のAppStoreでのアプリ市場動向についての解説をお願いした。

スマートフォンのアプリマーケットとしては、AppStore, GooglePlay, Amazon AppStoreや各キャリアのマーケットなどが存在していますが、この記事では未だに市場規模が最も大きく、iPhone5の発売により今後の更なる市場拡大も期待されるAppStoreに焦点を当て、世界における日本の位置付けや海外市場との違いについて触れていきたいと思います。

まず始めにAppStoreにおける日本の位置付けです。アプリのデータサービスを提供するApp Annieのデータによると、日本はダウンロード数では世界3位ながらも課金売上の規模では2位になっています。ちなみに1位はダウンロード数も課金売上もアメリカです。実は、地域で見るとダウンロード数ではアジア太平洋地域が最も多いのですが、課金売上は北米が最も多くなっています。下記がそれぞれの上位5カ国となっています。注目すべきは、中国がダウンロードでは2位に入っているにも関わらず、売上では少なくとも5位以内には入っていないことです。

<AppStore国別ダウンロード/売上上位ランキング>
ダウンロード    売上
1位    アメリカ      アメリカ
2位    中国        日本
3位    日本        イギリス
4位    イギリス      オーストラリア
5位    フランス      カナダ
(Source : AppAnnie Intelligence 2012年7月)

日本のiPhoneアプリの売上は世界トップレベル!?

アメリカが世界最大のアプリ市場というのは既知の通りだと思いますが、アプリ単体で見ていくと異なる結果が出ています。今年7月度の各国のAppStore(iPhoneのみ)のトップセールス1位の売上を比較すると、実は日本がアメリカを既に上回っています。日本の1位の売上を100とした場合にアメリカは91となるため、世界で最も売上を上げているアプリは日本にあるということになります。ちなみに売上上位に入っている英国と比べると28で、オーストラリアは更に下がって13となっており、日本とアメリカが国単位で見ると市場規模がずば抜けていることも分かります。

<各国のiPhone AppStore トップセールス1位の売上比較>

(Source : AppAnnie Intelligence 2012年7月)

iPad市場が小さい日本

日本が世界でナンバーワンというのは個人的には非常に興味深い話ではありますが、一方で、これはiPhoneのみで比較したものであり、iPadとGoogle Playを含んでいません。ちなみに日本とアメリカのGoogle Play、iPhone、iPadにおけるダウンロードと売上の比率は下記の通りです。Google Playとの比較では、未だにiOSがダウンロード、売上ともに上回っているもののiPhone単体ではアメリカではダウンロード数は同等となっています。また、特筆すべきは日本におけるiPadの存在感の無さです。アメリカではダウンロードでは10パーセント、売上に至っては24パーセントをiPadが占めているのに対して、日本はダウンロードではわずか4パーセントで、売上に関しても9パーセントのみとなっています。

<iPhone/iPad対Google Playダウンロード&売上比較>

(Source : AppAnnie Intelligence 2012年5月)

他にも日本とアメリカの違いとして挙げられるのはAppStoreの層の厚さです。これは、両国におけるセールス上位のアプリが全体に占める売上構成比を見ると分かります。例えば、2012年7月に上位10アプリが全体に占めた割合がアメリカは20パーセントだったのに対して日本は倍の41パーセントです。また、これを更に上位100アプリで比べてみると、アメリカの52パーセントに対して日本は70パーセントとなっています。つまり、セールス1位同士の売上では日本が勝っているものの、アメリカの方がロングテールの市場になっているということになります。

カテゴリで比べる日本とアメリカのAppStore

それでは、日本とアメリカでは一体どのようなカテゴリがダウンロードや売上が多いのでしょうか? そもそもiOS6になると、AppStoreにおけるカテゴリの存在感が低下するようですが、比較する上では分かりやすいので、ここではカテゴリ別に比べてみたいと思います。

下記のグラフを見ると、ダウンロードと売上で上位占めているカテゴリが日本、アメリカともに異なるのが分かります。売上はほとんどゲームが上位を占めていますが、ダウンロードではEntertainmentやPhotographyなどのゲーム以外のカテゴリが入っています。Photographyと言えば、Instagram,Facebook Camera、LINE camera、You Tube等が含まれているカテゴリです。

セールスでは、やはり上位カテゴリはほぼゲームが独占というのは普段からランキングを見ていても明らかです。ただ、日本のみ上位カテゴリにブックが入っているのが特徴的です。セールスでトップは、アメリカはゲーム(Simulation)ですが、このカテゴリには、Kingdoms of Camelot(Kabam)、The Simpsons(Electronic Arts)、Dragon Vale(Backflip Studios)等のトップデベロッパーのタイトルが複数入っており、全体の16パーセントを構成しているのも納得です。

日本は全体の20パーセントを占めるナンバーワンカテゴリはゲーム(Role Playing)ですが、パズル&ドラゴンズ(ガンホー・オンライン・エンタテインメント)、拡散性ミリオンアーサー(スクウェアエニックス)、ダークサマナー(エイチーム)や当社のカイブツクロニクルも入っており、こちらもセールスランキング上位のアプリが複数入っているカテゴリになっています。

さらに、最近急激に伸びているカテゴリは、日本、アメリカともにゲーム(Card)というのも驚きではないかと思います。アメリカに関しては、日本でも話題になったRage of Bahamut(mobage)も含まれていますが、Zynga Poker(Zynga)、Slotomania(Playtika)も同カテゴリに入っており、カジノ系のゲームも人気なのが日本とは異なる点です。


(Source : AppAnnie Intelligence 2012年5月)

さて、ここまで日本とアメリカのアプリマーケットに焦点を当ててそれぞれの特徴を幾つかご紹介させて頂きました。スマートフォンの普及とともに世界市場での戦いが本格的に始まりましたが、日本のアプリデベロッパーが海外のあらゆる領域でトップに君臨できるよう、アドウェイズとしても当記事のような市場分析を含め微力ながら引き続き支援させて頂ければと思っております。

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コメント

U-YA
Windows Phoneは使いやすいんだけどアプリが絶望的に少ない。
GeekThem
>>>>> surface pro 3 docking…
もるまかて
サンドペーパーにダイヤが入っていたら、傷はつくよな。
武井 宏憲 (穂野川)
それでも実名にはひとつ利点があって、当人の実際の評価になるんですよね。