Skype、同時利用者数4500万を達成。成長ペースは早まり、新たな段階にむけて邁進中

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skype_logo_onlineMicrosoft傘下となり、最近9歳の誕生日を迎えたSkypeだが、皆さんは最近もお使いだろうか。もしかすると「少し人気に陰りが出てきたか」と考える人もいるかもしれない。しかし事実はその真逆であるようだ。実のところSkypeは先週、同時利用者数45,469,977人のピークを記録した。これは過去最高となる数値だ。ピアツーピアによる音声/ビデオ/チャットサービスは今年も順調に成長を続けていると言えそうだ。2012年に入って利用者数は70%の成長を示しており、昨年同期の30%と比べてもSkypeの健在ぶりがわかる。

Skypeは古くからのサービスで、2度の買収(一度目はeBay、そして今はMicrosoftによって買収された)を経験した。そしてGoogle等、数多くのライバルが登場してきている。しかしSkypeは、しっかりとした地歩を固めているようだ。

Skypeに近い筋(とは言ってもSkypeに属している人物ではない)が最近のSkypeの状況についてを教えてくれた。上に記した以外にもいくつか面白そうな数値を示してくれた。

  • 曰く、上に述べた4500万の同時利用者を記録する前の1ヵ月で、Skypeは1ヵ月で同時利用者数を300万増やしているのだそうだ。これは過去最高の速度になるのだそうだ。
  • また月間利用者数は8%の伸びを示しているとのこと。
  • 尚、Skypeはホリデーシーズンに利用者数が落ち込む傾向があるのだそうだ。「落ち込んだ利用者数が元に戻るのに時間がかかることもある」そうだ。たとえば今年は夏期休暇での落ち込みから回復するのに135日間を要している。以前は回復に半年を要したこともあったそうだ。

Skype Numerologyのグラフを見てもおわかりのように、Skype同士による通話分数は2012年以前から伸び続けているようだ。ちなみにこちらのブログの方も4500万同時利用者の件についても触れている。Skype公式の最新データはまだどこにも出ていないようだ。

月間アクティブユーザーについても、むしろ勢いをつけて伸びている様子。2012年6月には、Skypeが月間利用者数が2億5000万になったとアナウンスしている。2011年10月にはどうだったかと見れば2億で、2010年12月は1億5000万だった。つまり2億に至る5000万を増やすのには1年以上かかったものの、次の5000万は8ヵ月しかかからなかったということだ。ちなみに今日、Skypeクライアントのダウンロード数は32億225万105件となっているそうだ(利用者数を示すものではないことに注意)。

尚、今年の入ってからは先月以外にも急激に利用者が伸びたタイミングがある。Voice on the Webが3月に掲載した記事によると、この頃も同時利用者数が数週間のうちに400万人増加したことがあったようだ。2月24日に3200万だったものが、3月11日には3600万となっている。そして3月11日から10月11日の間に、Skypeは月間100万人以上のペースで同時利用者数を伸ばしていったわけだ。

Skypeにも問い合わせているのだが、この成長を牽引したのが何なのかがよくわからない。今年の上期に利用者数が伸びたことについて、Voice on the Webは「Microsoft効果」なのだろうかと述べている。利用者候補と出会うチャネルが増え、クロスプロモーションも機能して、そして2月にはWindows Phone用のクライアントもリリースされた。

こうしたものの相乗効果で利用者が増えたのかもしれない。あるいは利用可能プラットフォームが増えたからという理由なのかもしれない。また2月のWindows Phoneクライアントが出たわけだが、Androidクライアントについては6月に7000万本のクライアントがダウンロードされたとの発表があった。またComcastがXfinityテレビのシリーズで、Skypeを推奨し始めたということもあった。2009年3月からiPhone版のアプリケーションが提供されているが、それに加えて上のようないろいろな動きがあったわけだ。

今回の情報をもってきてくれた人物は、Skypeが「メインストリーム」化したということなのかもしれないと語っていた。アーリーアダプターや、あるいはそれに続く層のみではなく、さらにはテクノロジーに興味があるというわけではない人の間にもSkypeが広がりつつあるのかもしれない。スマートフォンやコンピュータを使って連絡を行う手段として、Skypeが広く広がってきているのではないかという話だ。

ところでマネタイズについてはどのような状況にあるのだろうか。イギリスではフリーWi-Fiというサービスを始めていて、広告を通じた新たな収益源と育てたい意向だ。またスモールビジネスの現場に対応するSkype in the Workspaceというサービスもある。このサービスも今月中にはベータ段階を抜けて、正式のサービスインが予定されているようだ。これもまたビジネス層の利用者拡大を目指して、無料で提供されるのだろうと思われる。利用者数が増えれば、そこから各種有料サービスを利用する人も出てくるだろうし、また他のMicrosoftプロダクトを使う上でのポータルとしても機能し得る。

先にも書いたが、最近の動向を示す詳細なデータがないかとSkypeに問い合わせているところだ。Microsoftは10月18日に四半期レポートを開催することになっていて、おそらくはそこでも具体的な詳細データは出てくることだろう。

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(翻訳:Maeda, H)