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Newsweek、今年いっぱいで印刷版を廃止―「デジタル・プラットフォームの普及と印刷版広告の不振のため」

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1933年に創刊され、現在もアメリカを代表するニュース週刊誌のひとつであるNewsweekは今日「2013年が始まると同時に完全デジタル化する」と発表した。したがって2012年12月31日発行の号が印刷版の最終となる。同時にNewsweekはNewsweek Globalと改名され、ウェブとモバイル・アプリを通じて配信される。

Newsweekの編集長、Tina Brownと新しいCEO、Baba Shettyは連名でメモを発表した。このメモは2年前にNewsweekを合併したThe Daily Beastのウェブサイトに掲載された。The Daily Beastはすでに1500万の月間ユニーク訪問者を獲得しており、対前年比70%の成長だった。メモでは印刷媒体の広告の不振とApple、Kindle、Zinio、Nookなどデジタル・プラットフォームを利用する読者の急増を印刷版廃止の理由として挙げている。

先月発表されたPew Research Centerの調査によれば、現在アメリカ人の39%はオンラインでニュースを読んでいる。デジタル化はいわゆるティッピング・ポイントに達しており、今後、読者に効果的、効率的に情報を届けていくためには完全デジタル化する以外ないというのがわれわれの判断だ。2年前にはまだそのような状況ではなかった。しかし未来は間違いなくその方向に進んでいる。

印刷版の完全廃止というドラスティックな決定からは当然予想されることだが、、この転換によってレイオフが行われることもメモにはっきり述べられている。しかしBrownとShettyは「アメリカとそれ以外の地域の編集業務の効率化」についても触れているので、リストラは印刷出版業務の関係者だけにはとどまらないもようだ。

このところNewsweekが問題を抱えていることはよく知られている。合併とそれによってThe Daily BeastのTina Brown編集長がNewsweek編集長を兼任することになって1年経っても赤字体質は変わらなかった。オンライン時代に週刊誌というのは売りにくい。速報性を求める読者はTwitterなどのリアルタイム・メディアに向かってしまう。ユニーク訪問者をベースに試算すると、合併後の会社にとってNewsweekサイトはクビにぶらさげた石臼同様の重荷となっているようだった。つまりデジタル化した後でもNewsweekのリストラと再活性化は依然必須だろう。

他の名門メディア企業も多かれ少なかれ同様の方向をたどっている。New York Timesは最近iPad向けに新しいHTML5のウェブ・アプリを発表した。Future Publishing社はAppleのNewsstandに賭けている。しかし Newsweekのケースでは、転換はさらに急がれているようだ。賭けられているものも大きい。われわれは早い時期にその結果を知ることになりそうだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+