MOVIDA JAPANインキュベーションプログラム・デモデー 全参加チームを紹介

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movidajpn本日、孫正義氏の実弟である孫泰蔵氏が手がけるシードアクセラレータMOVIDA JAPANがそのインキュベートプログラムの第2期参加チームのデモデーを開催した。MOVIDAはプログラムに7つのテーマMobility of life、Global distribution of contents、Social sharing、Cloud accelerated innovation、Life with smart robots、Power of manebiをあげており、これに沿ったサービスが8つ発表された。テーマの通りソーシャルを活かしたサービスが多いのはもちろん、O2Oサービスが多かったのも特徴だ。

では、そのサービスをご紹介しよう。

PomPonSale

pomponsale

主に主婦をターゲットにしたお買い得品情報共有サービスで、スーパーなどでセールをしていればそれを共有しようというものだ。主婦はチラシやウェブ広告を主にチェックしているのだが、同じ商品(例えば、洗剤とか)を見て、結局どこが一番安いのか比較することが難しい状況にある。こういった問題を解決するために主婦同士が情報を交換して少しでも安い商品を購入したいというニーズを満たそうという。つまり、井戸端会議をソーシャルで実現しようということだ。

収益化については、スーパー自身の広告出稿が主になる。サービス内にセール中の商品に対して「欲しい」という意志表示できる機能があるので、それを活用しユーザーの属性を絞って広告を出せるので費用対効果が高くなると予想される。なお、国内のスーパーの広告費市場は1兆円ほどだそうだ。

ippy

ippy

ippyはgifteeと似ているギフトサービスだ。始めは誕生日にフォーカスして、友人の誕生日にギフトを贈れる。Facebookで誕生日に祝いのメッセージを投稿するのに、実際にプレゼントなどを贈るひとは少ないことを社会問題と捉えサービスを開発したというippyは無料でギフトが贈れる。

ユーザーはFacebookアカウントでログインし、アプリ内に表示される誕生日の友達にギフトを贈る。ギフトを受け取ると、アプリ内にバーコードや文字コードが付与されるので、店舗での会計時にそれを提示するとディスカウントされるというものだ。なお、すでに数社との提携が予定されている。

fantarip

fantarip

fantaripは旅行記作成サービスだ。旅行に行くと写真を撮り、その写真をSNSやブログに投稿するというのは現代のスタンダードになっているが、fantaripは写真や記録が色々なサービスにまたがってしまうのが問題だという。というのも、InstagramやFacebook、Twitterに投稿して後で見ようとした時に探すことが困難である。

fantaripではこのように散らばったサービス上の写真を一個のサービス上にまとめることができる。この時に旅行のテーマや一緒に行った人を登録する。こうして登録された旅行記は他のユーザーが検索することができ、これから旅行をしたい人がプランを立てる時の参考にする。旅行のプランを立てて、実際に旅行へ行くとなると、ホテルを予約したり航空券を手配するが、そういった部分で業者から手数料をもらうそうだ。

UIscope

uiscope

先日、ユーザーテストサービスのゴチソーを紹介したが、UIscopeはオフラインではなく、オンラインでユーザーテストをする。モニターには事前にカメラが配布され、モニターがアプリやサービスを操作している画面を撮影すると同時に感じたことなどを音声としても記録する。

ユーザーテストは単価が非常に高く、今までは1モニターあたり数万円が普通であったが、UIscopeでは1モニター3,000円となっている(実際には10モニターから可能なので最低3万円)。モニターはそのうち、500円を報酬として受け取ることができる。また、納品のスピードにもこだわっていて、既存のサービスが1カ月程度かかるのに対し、UIscopeでは最短3時間で納品できるそうだ。

Beatrobo

beatrobo自分の好みの音楽プレイリストを作成して、友達とシェアしようというサービス。プレイリストを作成し、それを共有するというシンプルなサービスなのだが、音楽サービスの悩みの種といえば著作権だ。そこで、Beatroboは全てYouTubeの動画で音楽を再生するようにしている。

YouTubeを利用しているため、音楽の販売などではマネタイズできないのだが、著名人が作ったプレイリスト(例えば、サッカー選手がモチベーションがあがるような曲を集めたり)の販売やBeatroboのキャラクターのガジェットの販売を考えているそうだ。ガジェットはイヤホンドックに差し込むことで、プレイリストを共有できる仕組みになっている。

Ciatr

ciatrソーシャル映画サービスのCiartrは映画の記録を残す手段が少ないという問題を解決するためのサービスだ。映画の口コミはあまり得られず、良い映画なのに埋もれているものが多い。また、TwitterやFacebookで映画について投稿されていてもストックされていないので、探すことが困難なのだそうだ。そこで、友達などの映画レビューを共有できるサービスを作ったそうだ。

Ciatrはすでに1万1,857の映画レビューがあり、レビューされた映画のタイトル数も3,570本あるという。コアユーザーは平均20回ほどレビューを書いているというから、映画好きな人には楽しいサービスなのだろう。今後は企業アカウントの発行や、映画館への送客などで収益化を考えている。

SmartMemory

本日のデモデー唯一のハードウェア製品がSmartMemoryだ。家族や友達と写真、音楽などをシェアしたい時にリテラシーの低いユーザーはDropboxといったクラウドサービスを使うことは難しいし、メールやSNSにアップロードというのは面倒なため、デバイスをスマートフォンにかざすだけでデータを共有できるようにするという。

データの送信方法などの詳細は教えてもらえなかったのだが、例えばiPhoneで写真を表示して、その上にSmartMemoryを置く、するとデータがクラウド上に保存される。次に、共有したい人のiPadにSmartMemoryを置くと、そのデータが送信されるそうだ。これならば、お年寄りなどリテラシーが低いユーザーでも簡単にデータの共有ができる。

ShareWis

sharewis

ShareWisは勉強した記録を可視化することで、勉強へのモチベーションを保とうという社会人向け学習サービスだ。勉強した記録を可視化というのは少しイメージが難しいと思うが、問題が格子状に並んでいて、クリアすると色が変わっていく。こうして、簡単に勉強したことを確認できる。サービスは今年5月にβ版をリリースし、現在4,000人が登録しているそうだ。

登録しているユーザーには、セミナーの講師などが居て、セミナーの内容や事前学習のコンテンツを配布するプラットフォームとしてShareWisを使っているそうだ。

以上がMOVIDA第2期生のサービスだ。サービスを見るとわかるが、冒頭で述べたようなプログラムのテーマに沿ってソーシャル、シェアという機能が多いことがわかる。

最後に、今回イベントでプレゼンを行ったのは全員、エンジニア兼ファウンダーで、従来から日本ではプロダクトを作れる人は話すのが苦手と言われてきたが、現在は作ることも話すこともできる人材が育ってきている。そして、彼らの年齢は20代半ばで、本日のプロダクトの完成度に注目するというよりは、これからの成長に期待して欲しいと孫泰蔵氏が語っていたことを付け加えておこう。