ジョージ・ルーカス:ディズニーに売ったのはルーカスフィルムを「守る」ため

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テク業界というよりショウビジネスの話題であることは明白だが、ルーカスフィルムが40億ドルでディズニーに身売りしたニュースは、今日の午後テクノロジー界を駆け巡った。

この理由の一部は、ウェブを動かしているギーク(私はこの用語を尊敬と愛を込めて使っている)たちの間で〈スターウォーズ〉がカルト的地位を占めていてるからにほかならない。しかしルーカスフィルムが、テクノロジー界と映画界の両方をユニークな形で股にかけていたこともある。本社をロサンゼルスではなくサンフランシスコに置き、ビジュアルエフェクト、サウンドデザイン、アニメーション、そしてもちろんゲーミングなど、高度なテクノロジーやエンジニアリングを必要とする事業に力を入れてきた。

この取引をめぐる好奇心に多少なりとも答えようと、StarWras.comが短いビデオを公開し、その中でジョージ・ルーカスとルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディ共同会長が、このディズニーへの売却についてその背景の一部を説明している。上に貼ったビデオで全編を見ることができる。ルーカス氏は会社の日常業務をケネディ氏に委ねた決断や、これからも〈スターウォーズ〉の新作が作られるであろう理由などについて話している。

しかしビジネス視点から見て、おそらく最も興味深いのは、会社が過去35年にわたって築き上げてきたものが、新しい親会社となるディズニーの中でも生き続けるであろうという、ルーカス氏が見せる楽観さ加減だ。

私は、この会社を守ってくれるどこか大きな組織に委ねたい、と自分が強く思っていると感じた。ディズニーは巨大な企業だ。彼らはあらゆる種類の能力と設備を持っているので、この売却で得られる強みはたくさんある。

・・・私がこれをやる理由は、その結果作品の寿命が延び、将来もっと多くのファンたちに楽しんでもらえるからだ。それは私が生み出した非常に大きな宇宙であり、たくさんの物語がそこにはある。

ディズニーのような巨大な会社に身売りすることは、多くの独立起業にとって立派な目標だろうが、この状況が特に興味深いのは、ジョージ・ルーカスがルーカスフィルムの単独オーナーであり会社を100%支配しているからだ。これは「出口」に対する投資家からの圧力が一切ないことを意味している。会社を売る決断は完全に彼一人のものだった。

巨大な上場企業に身売りすることは、個人的に大切にしているものを「守る」理想的な方法ではないかもしれない、と多くの人が言うだろう。ディズニーは究極的にはウォール街に答えようとする。あの一切私情を挟まない集団に。40億ドルが彼の決断に影響を及ぼしたことは間違いないと私は思っているが、たった今ルーカスは、彼の創作を後世に残すためにはこれが最善の行動だったと心から思っているように見える。

殆どの関係は、論理を越えた判断や、数多くの楽観、そして膨大な量の信用とともに始まり、合併と買収も例外ではない。ただしもちろん、あらゆるM&Aがハッピーエンドを迎えるわけではないことは歴史が教えている。テクノロジーでも、エンターテイメントやメディアでも。今日、ジョージ・ルーカスが見せた興味深い感情の一場面は、会社を売ったことのある多くのビジネス関係者にもあてはまるだろう ― 契約の蜜月時代として。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)

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