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ブラックフライデーはiPadが圧倒。販売サイトは快適なタブレットエクスペリエンスの提供が急務

shopmoxオンラインショッピングに利用するタブレットについてIBMが調査を行なっている。それによればiPadが他を圧倒しているという結果になるようだ。そして実際のところ、iPadは他のモバイルデバイスをも圧倒する存在となっている。おそらくはAndroid系デバイスに比較して圧倒的なシェアを持つことによる結果ではあるだろう。また、スマートフォンと比較した場合には、コマースサイトのウェブをそのまま閲覧できることが強みとなっているだろう。しかし、タブレットによるショッピングエクスペリエンスというのはあまり進化していない。この分野には新たなソリューションやイノベーションが発生しておらず、未開発の成長エリアとして放置され続けている。

この、タブレット向けショッピングエクスペリエンス分野というのは、大きな可能性があるのに、十分な資源投入が成されていない分野の代表格だ。先述のIBM調査によればモバイルショッピングは昨年比で6%の伸びを示している。そしてモバイル機器によるEコマースサイトの訪問数は、オンラインショッピング全体の中で24%を占めるまでになっており、これは昨年比で10%も伸びていることになる。また7月に行われた調査でも、モバイルコマースの利用率は2011年に倍増し、トータルで656億ドルになったという報告があった。そして、タブレットが一層多くの顧客をモバイルコマースに引っ張ってきていることがいろいろな調査で報告されている。タブレットに特化したショッピングエクスペリエンスの提供が待たれていると言えるのではないだろうか。

タブレット向けに特化したエクスペリエンスを提供する意味などあるのだろうかと、疑問に思う人もいるかもしれない。通常のウェブサイトのユーザビリティを損なうことなく、そのまま表示できるというのがiPadのウリのひとつであるはずだ。もちろんそういう見方もあるだろう。しかしそのまま表示できるからといって、タブレット向けのより良いエクスペリエンスの提供を心がける必要がないということにはならない。

この点に気づき、改善を試みているところもある。たとえばBest BuyはiPad向けに特化したサイトを構築している。AmazonもiPad向けのアプリケーションを出していて、またWindowshopアプリケーションを使って、より新しい可能性についての模索も行なっている。但し、こうした方向性を持つところは例外でしかないのが現状だ。大人気のサイトでありながら、Walmartはタブレットに最適化したエクスペリエンスを提供していないし、またウェブについて言えばAmazonもそうだ。他のサイトもタブレット分野に目を瞑り続けている。

かろうじてタブレットを意識している両者についても不満が残る現状だ。Best Buyのサイトはなかなかよくできているが、タブレットを活用するメリットを十分には感じさせてくれない。やっつけ仕事によるものという感想を禁じ得ないのだ。AmazonのWindowshopの方は、従来のデスクトップエクスペリエンスとの違いを模索して登場してきたプラットフォームだ。しかし登場は2010年のことだった。そこからあまり大きな変化も加えられていない。さまざまなフィードバックから学んで、新たなショッピングの可能性を追求していこうとする動きは見られないのだ。タブレットを利用するショッピングの世界を追求しようと作られたWindowshopにはさまざまな将来性があるだけに、残念に感じられてしまう。

大企業が乗り出さないのであればと、状況の改善を試みるスタートアップもある。Shopmoxが良い例だろう。トロントにあるこのスタートアップは、紙カタログとオンラインカタログの良い所を抜き出して、iPad用のためのインタフェースを創りだした。iPadで買い物をしていると、ただうまくできているだけでなく、幸せな感じすらするようになっている。サイトではさまざまな小売店からの情報をまとめて表示しているのだが、CEO兼共同ファンダーのKevin Lister曰く現在もいろいろなショップからの参加を募っているところだ。しかしそれぞれの小売店やブランドも、こうしたサンプルを見ながら進化を志すべきだと言えよう。

新たに登場してくるデバイスに対応するというのは、リテールサイトにとっては非常に重要なことだ。タブレットは単に物珍しさから流行ったという見解もないではなかった。しかしタブレットが登場してすでに3年ほどが経ち、相変わらず市場や利用者層が拡大し続けている。こうしてみると、これを単なる流行りものとして切り捨てるのはあまりに見当違いなことであると言って良いだろう。あるいは、これから力を入れても、経済状況の悪化によりモバイルコマースもすぐに沈静化してしまうのではないかという考えもある。しかし全体の市場規模がどうなるにしても、モバイルの占める割合は今後も増えていくことが予想される。サイトでの売り上げを確保したいと考えるのであれば、消費者が多く利用しているデバイスに対応したインタフェースを用意するのは当然のこととも言えよう。

アメリカでは、明日がサイバーマンデーとなる。週末には、ショッピングサイトにおけるタブレットの優位性を示すデータがさらに多く登場してくることになろう。しかしその数値は、販売店側の努力によりまだまだ伸びていくものだと思うのだ。中途半端にタブレット対応を行い、あとは様子を見てからという態度のところが多いように見受けられる。しかしそれは、目の前にある利益をみすみす捨て去っていることに等しいように思う。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)

  • 匿名

    aaa

  • Nanashi

    >おそらくはAndroid系デバイスに比較して圧倒的なシェアを持つことによる結果ではあるだろう。

    一方、販売台数の、これまたOSのシェアだとiOSとAndroidだと3:7以上の差がついているわけで、この手の記事だとそのあたりがほんとにつどつど「都合よく」脚色されている気がする。

    よく「Andoridはこれだけ売れている」と書かれるが(クランチでも検索すれば”なぜか”自慢げにこんだけ売れている的な記事がたくさんでてくる)、こういう記事を読むと「なんの目的で買われているんだ?」「なにに使っているんだ?」「そもそもほんとに買われているのか?」と思わざるを得ない。webにつながっているのも、アプリが買われているのも、ショッピングに使われているのも「圧倒的に」iOS。Androidは単なる置物なのか?それともアンチアップル故の所作なのか?

  • テツ

    タブレットの利用実態調査の記事とかもあるし、ショッピング行動―タブレットとデスクトップとかも出てる
    http://jp.techcrunch.com/archives/20121022google-research-shows-tablets-are-for-games-and-email-mostly-used-on-couch-in-bed/

    iOSユーザーは自分の都合のいいデーターしか信じないのだろう。

  • テツ

    タブレットの利用実態調査の記事とかもあるし、ショッピング行動―タブレットとデスクトップとかも出てる
    http://jp.techcrunch.com/archives/20121022google-research-shows-tablets-are-for-games-and-email-mostly-used-on-couch-in-bed/

    iOSユーザーは自分の都合のいいデーターしか信じないのだろう。

  • Guest

    自分の信じたいデータと違う傾向のデータは「敵」の捏造に見えるっていうのはなかなか危険な兆候なので、注意した方がいいですよ。 

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