
Pen Type-Aは304ステンレス鋼を加工して造るペンで、少なくとも50年間は壊れないというものだ。見た目もなかなか贅沢で面白く、インクカートリッジはパイロットのHi-Tec Cを使っており、書き味の点でも快適だ。ケースはルーラーとしても利用できるようになっている。ケースとペンはぴったりしていて、ケースに入れてペン部分を下に向けると、まるでエアシリンダのようにじんわりとペンが外に出てくる。ペン・ギークに喜ばれるペンだと言えよう。
エンジニアリングによって生み出された美しいデバイスだ。アルミニウム製のペンに比べれば、ステンレス鋼のものははるかに重い。ときには重すぎると感じることもあるかもしれない。しかし継ぎ目なくデザインされたボディはなかなかの魅力を発揮する。
ちなみにこのPen Type-AはKickstarterでのプロジェクトでもあった。数ヵ月前にKickstarterでのオーダー分を消化し、そして新たな注文への対応を開始したところなのだ。複雑なハードウェアプロダクトであっても、Kickstarterにおいて見事成功し得ることを示したことになる。
成功理由のひとつに、PilotのHi-Tec Cカーリッジを採用したことが挙げられると思う。オンラインでの入手も容易であり、将来的にもなくなってしまうというようなことが考えにくい。さらにペン先のサイズやカラーにさまざまなバリエーションがあるのも良い。実際のところPen Type-Aを使う前から、長らくHi-Tec Cを使っている。なかなかの使い勝手だ。
もちろん、価格の面で躊躇する人もいるだろう。150ドルというのは相当な値段だ。このくらいの値段ともなると、個人的な趣味から見るとちょっと金ピカすぎるような品物も存在する。時計同様、ペンも宝飾品のような意味合いを持つことがあるわけだ。しかしそうしたものはスマートフォンや、アルミ筐体のパソコンの隣におくと、どうしても浮いてしまうことも多い。しかしPen Type-Aの場合、なるほど贅沢品の範疇に入りそうではあるが、クールで未来的なデザインは違和感なく利用できるものとなっている。また、Mont Blancなどの超高級品とは異なり、SailorやNamikiと比較しても妥当な価格設定がされていると言えそうだ。
綺麗なガジェットが好きで、かつ物を書くのが好きな人にプレゼントすれば喜ばれるだろう。個人的には何事もデジタルツールを利用して済ませたいと考えているのだが、それでも毎日ペンを使っている。どこでもすぐに利用できるというメリットがあるからだ。必要なことをすぐに記録することができる。移動中にメモをとらねばならないような場合、記録装置の実際的な選択肢はペンしか存在しないようなものだ。
但し、そうした日常用途においては安いペンこそがフィットするという見解もあろう。そういう人にはこのPen Type-Aの魅力も伝わらないだろう。デザインや美しさを気にする人にこそPen Type-Aは似合うし、気に入る人も多いと思う。
プレゼントというのは、自分自身ではなかなか買おうと思わないものを選ぶのがうまい手だと思う。今更高いペンを買おうとする人は少ないだろう。Pen Type-Aを贈れば、きっとその美しさから記憶にも残るプレゼントとなるはずだ。
[原文へ]
(翻訳:Maeda, H)
