Facebookは、Photo Syncを積極的に推進して膨大なデータを手に入れようとしている

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Facebookはすでに1日当たり3億枚の写真を受け入れていて、その数はなおも激増している。そのFacebookが、今度はバックグラウンド写真アップロード機能Photo Syncの利用を促す大きなバナーを、モバイルアプリのニュースフィードのトップに掲載している。2回タップするだけで、過去20枚および今後撮影する写真がすべて、プライベートアルバムに自動アップロードされる。写真は後でシェアできるだけでなく、Facebookはそのメタデータを堀り起こせる。

昨日(米国時間12/1)登場したPhoto Syncは、Facebookの写真機能にとって、おそらく友達のタグ付けや手動モバイルアップロードを越える最大の出来事だろう。友達のタグ付けは5年以上前、ナルシシズムの衝撃と共にFacebookに急成長をもたらした。誰かが写真に自分をタグ付けした通知を受ければ、すぐにチェックに行き同時にアルバム中の他の写真も見る可能性が高い。後にモバイルからの写真共有機能も提供されたが、最大の問題はアップロードが面倒なことだった。

PhotoSync MobilePhoto Syncは、その摩擦を極限まで取り除くことによって大量の利用者を招き入れようとしている。FacebookのiPhoneおよびAndroidアプリを使っている1億1500万以上の月間ユーザーそれぞれが、「さあ始めよう」というこの気楽なバナーを見ることになるが、実はこれが重大な決断なのである。

ひとたび有効になると、撮った写真はあなたが何もしなくてもアップロードされる。つまりそれは、完璧なポートレイトを撮るまでに試し撮りした6枚も、あのすばらしい夕日のを撮った30枚も、買いたいと思ったかわいいパンツの写真も、それらの中間のすべても含まれることを意味している。あとはシェアする写真を選ぶだけで、Facebook上の友達から見えるようになる。

これまでなら1枚だったところを4枚シェアするかもしれない。目を細くしながらスマートフォンで説明文をタイプする代わりに、あの風景写真やこの抽象写真もたくさんシェアするかもしれない。説明文はシェアする時にデスクトップで書けば良いのだから。この結果、友達をサイトに呼び戻す写真や、ニュースフィードで消費されるコンテンツがさらに生まれるだろう。

もしFacebookがこれを顔認識機能と合体させれば、Photo Syncはフルに力を発揮するだろう。手動で友達をタグ付けしなくても、FacebookがPhoto Synchされたアルバムを分析して、友達のマグを探して自動的にタグ付けし、あなたはそれを承認するだけでよい。

一方おそらくFacebookは、利用規約違反問題や、〈非常にプライベートな〉写真に悩まされることになるだろう。たとえ誰にも見られないとわかっていても、自分が酔っぱらったそころや恥かしいヌードなどの地位を揺がすような写真が、Facebook上に存在することでパニックになる人もいるだろう。現在Facebookは、この機能がどう働くかを上手に説明しているとは言えないので、驚いたり、怖がったり、スイッチを切る人が出てくるかもしれない。

しかしおそらくそれでもFacebookにとって価値があるのは、Photo Syncから膨大な写真メタデータを得られるからだ。昨日も書いたように、実質的にこの機能は、Facebookにとってクラウドストレージへの参入だ。たとえアップロードされた写真が全部シェアされなくても、Facebookはそこから位置情報を取り出して今あなたがどこにいるかを知り、地域の広告を出せるかもしれない。究極的には写真の中のナイキシューズを見分けるようなブランド認知を行い、広告のターゲットに使うこともできるかもしれない。

昨日は大きな開始イベントはなかったが、それはFacebookが必要としなかったからだ。実際には、やりたくなかったのかもしれない。普段と異なり私のようなブロガーにも新機能の通知はなかった。iOSとAndroidアプリのニュースフィードのトップに載ったバナーだけで、何千人ものユーザーにPhoeo Syncを有効にさせられるだろう。もしソーシャルネットワークのライバルたち、そして今やクラウドストレージのライバルたちが、今起きていることを理解できなければ、対応は困難になる。しかしFacebookは、次の2190億枚の写真を、前回よりずっと速く集める方法を見つけだした。

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(翻訳:Nob Takahashi)