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FacebookがFacebookアカウント必要なしのAndroid向けメッセンジャーを発表―名前と電話番号だけで登録できるようになる

Non-Facebook Messenger

今日(米国時間12/3)、Faceboookは同社として初めてFacebookアカウントを必要としない一般ユーザーを対象としたアプリを公開した。このMessenger for Androidアプリ(近くiOS版も発表される)はFacebookのメンバーでないユーザーも名前と電話番号を入力するだけで登録することができる。

Facebookも現在のFacebookメッセンジャーが利用範囲に限界があることに気づいたものとみえる。今回のアップデートで、Facebookを利用していない相手ともメッセージのやり取りができるようになったことは大きな使い勝手の向上だ。

今回、非Facebookユーザーが利用できる新Messengerが公開されたのはインド、オーストラリア、インドネシア、ベネズエラ、南アフリカだけだが、他の地域にも近日公開される予定だ。Messenger for iOSも電話番号と名前だけで登録できるようになるはずだが、アップデートの時期についてFacebookはまだ発表していない。なお、新メッセンジャーについては、Facebookのモバイル・プロダクトのマネージャー、Peter Dengが、今日Le Webカンファレンスで正式発表をした。

非Facebookメンバーがこのアプリに登録すると、まずAndroidデバイスから連絡相手をインポートする。メッセージを送るには名前で選択すればよい。複数の名前を選択してグループ・メッセージのスレッドを作ることもできる。利用者が非メンバーに拡大されたことで、FacebookはSMSやサードパーティ製のテキスト・メッセージ・アプリ、 PingerWhatsAppの分野に進出することになる。WhatsAppについてはFacebookが買収を検討しているという噂が流れたことがある。Messenger for Androidは無料で、当面広告は一切表示されない。これは有料アプリや広告を掲載するアプリに対して大きな優位性となる。もしFacebookがWhatsAppを買収していた場合、有料あるいは、カスタマイズ可能な独立したアプリとして運営するつもりだったかもしれない。あるいは、WhatsAppが買収を拒否した場合には即座に踏み潰そうとして今回のアプリを準備していたものかもしれない。いずれにせよ、Facebookがテキスト・メッセージの分野に本格的に進出してきたことは確かだ。

非メンバーにも開放されたアプリをリリースするとはFacebookとしては思い切った、しかし謙虚な態度だ。Facebookは人類の全員がこのソーシャルネットワークに参加したがっているわけではないことを認めたうえで、メンバーに対して最大限の利便性を提供しようと考えたことになる。非メンバーが登録可能なったことで、メンバーはいちいち外に出て有料のSMSを使う必要がなくなる。非メンバー版のメッセンジャーにはカメラ機能などはない。こちらは純然たるスタンドアローン・アプリでFacebook版メッセンジャーのようにFacebook本体に依存した機能は一切ない。

Facebook Messenger Phone number Signups

一見したところでは、この新メッセンジャー・アプリはFacebookの急成長期が一応を終わりを告げたことを象徴するように思える。しかし非メンバー向けメッセンジャーは新しいメンバーの加入を誘う第一歩となるかもしれないし、Facebookアカウントを削除してしまったユーザーを呼び戻すのにも役立つだろう。新アプリを最初に公開する地域にインドが含まれていることは興味深い。ここでは10億の人口のうちFacebookのメンバーは6500万しかいない。インドではFacebookはやはり新たなメンバー獲得を狙っているのだろう。

新アプリを使えば、Facebookの友だちリクエストやプライバシー設定などに頭を悩ませる必要がなく、単にメッセージのやり取りだけができる。これならソーシャルネットワークに懐疑的、批判的な気難し家もいちいち料金を払ってSMSを使うのを止めるかもしれない。いったんメッセンジャーの便利さを体験すれば、中にはFacebookのアカウントを取ろうとするユーザーも出てくるだろう。なお、Facebookの既存のAndroid Messengerはこの9月から非メンバーに対してもメッセージを送れるようになっている。

Le WebでDengは「SMSプロトコルは20年前に開発された。このテクノロジーは携帯電話にGPSも、タッチスクリーンも、カメラも装備されていなかった時代のものだ。そこでわれわれはFacebookのメンバーでないユーザーも最新の携帯電話テクノロジーのメリットを享受できるメッセージ・システムを提供する努力をすることにした」と説明した。彼はまたフィーチャーフォン〔スマートフォン以外の伝統的携帯電話〕向けにも新メッセンジャーを提供していくことを明らかにした。

今日の発表はFacebookがAppleやGoogleと戦ってポストSMS時代のメッセージ・サービスを制覇しようとする試みの最新のものだ。ライバルがiOSとAndroidというプラットフォームをベースにしているのに対してFacebookは各種のモバイル・デバイスから独立なソーシャル性を武器にできる。マーク・ザッカーバーグはこれでほとんど全人類とコミュニケーションできるようになった。新メッセンジャーが真価を発揮するのはフィーチャーフォン向けアプリが発表されてからだろう。途上国では安価なフィーチャーフォンが今も主流であり、まだFacebook加入率が低く、大いに成長の余地が残っている。

Facebookメンバーは新アプリをこちらFacebook For Androidからすでにダウンロードできる。非Facebookユーザーの登録が可能になるのは別途発表を待つ必要がある。

〔Le Webでのデビッド・カークパトリックとPeter Dengの対談〕

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

  • 匿名

    Facebookは、mixiやmyspaceとはちょっと違う、普遍性のあるものを真っ直ぐ付いてきて、それをものにしてしまう、独特の感性を持っている。フィーチャーフォン向けアプリが出れば、SMSの切り替えが世界的に進むのは間違い無いと思うし、それは決定的になるでしょう。
    Facebookが最初からやっていないと参入が難しいものでないと、もうコミュニケーション系で追い越すのは難しいと思う。いくつかネタは残ってると思うけど。

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