
Microsoftが毎年行うImagine Cupは、学生によるソフトウェア開発コンペとして世界的に有名だ。本誌のDisrupt Battlefieldみたいな形でピッチ(pitch, 売り込み/製品紹介)の競争を行わせ、最終勝者が決まる。昨年までは、勝利チームが高額な賞金や賞品をもらって、それで終わりだったが、今年からはImagine Cup Grantsと名付けた育成資金を、“特定の社会的問題の解決に取り組むソーシャル企業やNPOを目指す”者たちに提供する。
今年の決勝はオーストラリアで行われ、最終的に5つのチームが、3年間で総額300万ドルの育成資金を分け合うことになった。決勝を実際に見た方にとっては、その5チームは決して意外ではないだろう。
まず、通常(例年どおり)の賞の話だが、優勝はドイツのTeam Graphmastersで、優勝賞金は10万ドル。作品は“革新的なナビゲーションシステムによって車の炭素排出量を減らすnunavと呼ばれるソリューション”だ。彼らのピッチの詳細がここにあるが、そのときはGreenwayというチーム名だった。
二等賞はオーストラリアのTeam StethoCloudで、賞金75000ドル。作品は、クラウドとモバイル端末を併用する、肺炎の早期発見のための聴診器アプリだ。
そして佳作賞の50000ドルをもらった3チームは:
・エジプトのTeam Vivid…医療記録にアクセスするためのクラウドサービス。
・ウガンダのTeam Cipher256…胎児の心拍数を診断するモバイルアプリ。
・ウクライナのTeam QuadSquad…手話を音声に翻訳する手袋。
育成助成金のほかにMicrosoftは、ソフトウェア、クラウドコンピューティングサービス、投資家ネットワークへのアクセス、NGOや企業パートナーの紹介、といったビジネス育成のための各種リソースを提供する。
Microsoftの担当VP Dan’l Lewinは曰く、“Imagine Cup Grantsにより学生たちは社会的な問題に独自のアイデアで挑戦し、しかもその行為をビジネスに育てることができる”。 そしてさらに、“これらの学生たちの作品は、今後彼らのそれぞれの国で大きな影響力を発揮していくだろう。それらに対し、ビジネスとして育つための財政的+αの助力を提供できることは、わが社の誇りである”、ということだ。