
Minority Reportふうの未来とは言っても、画面インタフェイスだけならそれほど難しくはない。しかし、部屋全体あるいは建物全体をタッチや音声や動きに反応させることは、できるだろうか? デザイナーのIon Cuervas-Monsが始めたOpenArchプロジェクトは、投影機やモーションセンサーやライトなどを使って、そのような対話的空間を作ろうとする。
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Cuervas-Monsは曰く: “3年前にスペインのバスク地方に小さなアパートを買ったとき、このプロジェクトが始まった。その小さなアパートで実験と研究を開始しようと決めた。ぼくは建築家だから、家という物理層にデジタルの層を統合することに、すごく関心があった。その統合を実現するためのベースが、Domestic Operating System (D.OS)だ”。
プロジェクトは今約40%完成しているが、まだやるべきことは多い。Cuervas-Monsは、空間の性質とデジタルな対話とのあいだには密接な関連性がある、と感じている。そこで目標は、どんな空間でも生きるデジタルコンポーネント、センサーとデジタル情報/ユーザフィードバックによって空間がより生き生きするような技術だ。
投影機(プロジェクター)とコンピュータを使うのは、手始めにすぎない。彼の目標は、完全にスマートな(==対話性のある)住環境だ。
“ただの電話機がスマートフォンになれる時代には、家もスマートホームになれる。それによってたとえば、よりきめ細かい省エネを実現できるだろう。しかもそれをデジタルでやれば、人間がやるより楽で簡単だ。未来都市は、スマートホームで構成される”、と彼は言う。
Cuervas-MonsはThink Big Factoryという建築設計コンサルタント事務所を経営している。そこで彼は、OpenArchプロジェクトの成果を商用レベルで実装するつもりだ。プロジェクトそのものは、Kinectのセンサーやプロジェクターなど、既製の製品を利用する。
1月には何らかの商用製品をKickstarterで発表して、モニタ的ユーザを募るつもりだ。現実の生活の中でこの技術がどうなるのか、それはまだ未知数だが、コンピュータ屋(ソフトとハード)と建築家とデザイナーたちからなるそのチームは、まさに、従来の商用製品よりもずっと高いレベルの、スマートホームを世に問おうとしている。
