アプリ
save for later

Pocket、2012年における利用者数740万で保存アイテム数は2億4000万件

次の記事

六脚ロボットが六翼ヘリになった!

pocket-infographic「後で読んだり見たりする」ためのサービスであるPocketが2012年の「成績」を発表した。それによると今年、740万人の利用者が、2億4000万アイテムをPocketに入れた(保存した)のだそうだ。今年の成長率は85%の高率だ。さらに注目に値するのは「アクティブ」ユーザーの多さだ。2012年に実現された2億4000万保存アイテム数というのは、これまでの4年間をまとめた量以上になるのだそうだ。ちなみに過去4年間で保存されたアイテム数は1億7000万件だった。

今年4月に、名前をRead It LaterからPocketへと変更したのも成長に寄与している部分があるだろう。Read It Laterという名前の場合、保存するものが記事、しかもテキスト主体の記事ばかりというイメージを持たれてしまっていた。名前を変更して、ビデオなと、後で見直すつもりにしているあらゆるものへのリンクが保存できるのだという事実を広く意識してもらえるようになった。掲載した図を見ると明らかなように、もともと保存アイテム数は増加傾向にあったのだが、改名以来、その上昇傾向に拍車がかかっている。

今回発表された数値には「保存頻度」の数字もある。それによると、10.4秒に1件のデータが保存されているのだそうだ。これは、これまでの総保存数と相まって非常に興味深いデータであると思う。ユーザー数の増加率も素晴らしいが、保存アイテム数の増加から伺えるように、単にサインアップした人が増えているだけではないのだ。新たに加入した人びとも、かなりの頻度でサービスを使っているのだ。実のところ、増加率が高まるとエンゲージメントが低下するという現象がよく見られる。初期のTwitterでもそうした傾向にあった。しかしPocketは、そのような状況をうまく避けているようだ。

Pocket上で人気のコンテンツというものもある。中でも突出したものが2つあったそうだ。ひとつはMichael Lewis Vanity Fairで、オバマ大統領を取り上げたときのものだ。これは今年最大の保存数となった。記事が登場するや、あっという間に多くの人がPocketに保存した。しかし保存した記事が多く開かれたのは、記事が公開されてから4日目のことだった。これぞ「後で読む」的使い方の代表的なものだとPocketは言う。すなわち記事を保存する人の80%ほどは、その時点で読む時間がないので保存しておく。そして時間ができたときに、保存しておいた記事を読むわけだ。ちなみに、今年最も保存されたビデオといえば、大方の人の予想通りだった。すなわちPSYの「江南スタイル」がそれだ。これもやはりリリース時点よりも少々遅れて閲覧のピークがやってきている。また、保管されたファイルは長くにわたって多く開かれている様子だ。Pocketによると、元も多く閲覧された日の50%以上の頻度で閲覧されるというのが、58日にわたって連続したのだそうだ。

尚、Pocket自体の使われ方についても触れられている。さまざまなデバイスに対応しているPocketだが、もっとも多く利用されているのはPCで、28%を占めているのだそうだ。多くの利用者がモバイル環境で記事等を保管しておき、そしてPCが使える環境にたどり着いた時点で閲覧するという使い方が多いのではないだろうか。次に利用頻度が高いのはAndroidデバイス上で、割合で言うと25%となっている。続くのがiPhone(21%)、iPad(16%)、Androidタブレット(10%)などとなっている。さらに利用者の多くはPocketを2つ以上のデバイスで利用することが多いようだ。今現在使っているのがどのデバイスであれ、すぐにPocketを使うことができる。そういうある意味の汎用性もPocket人気を支えているのだろう。

コンテンツがどのような状況で消費され、そして世間の注目を集めているのかについて参考になる資料だと思う。パブリッシャーやブランド企業にとっても参考になるのではないだろうか。無料で利用できるPocketのもつ影響力の大きさに注目しておこうと思う。

原文へ

(翻訳:Maeda, H)