
Red Hatが今日(米国時間12/20)、IT管理ソフトウェアのManageIQを買収した。買収の価額等は公表されていない。
ManageIQはデータセンターの自動化と仮想化が本業だ。データセンターの自動化とは、古いデータセンターを改良してエラスティシティ(elasticity, 自動化スケーラビリティ)を持たせたり、パブリッククラウドを統合したりする。つまり同社は、インフラが何千ものサーバ上に展開しているような大きな仮想化サーバ環境を管理する方法を、開発している。
ManageIQの強みは、仮想化サーバとデスクトップとクラウドから成るユーザ環境の管理と自動化、およびそれらの構成方針等を、単一のインタフェイスから制御できる点にある。またそのサービスは、Amazon Web Servicesをはじめ、さまざまなクラウドプロバイダに対応している。
とりわけ同社は、レガシーのインフラを重く背負った企業を何社も相手にした経験が強みだ。つまりそれらは、自前のデータセンターを抱えたITショップたちだ。
Red Hatが今推進しようとしている事業も、オープンソースのスタックによるクラウド戦略と、Amazonのようなパブリッククラウドサービスとの統合だから、古きを新しくするサービスManageIQは、恰好の買い物だった。
ManageIQを買収したことによりRed Hatは、クラウドを自前で提供しようとしているVMwareなどとの競合で、優位に立てるだろう。Red Hatの最大のアドバンテージはそのオープン性だ。顧客企業はデプロイメントにあたって、自由にどんなツールでも導入できる。特定ベンダ〜プロダクトへの、閉じこめがない。これに比べるとVMwareには、APIの使い方などで制約がある。
ただし、自前のレガシーからオープン/パブリッククラウドへの移行を支えるサービスは、まだ若い市場だ。IDCのベンダリストには、Adaptive Computing、BMC、CA Technologies、Cisco、Dell、Egenera、HP、IBM、Microsoftなどなど、強敵の顔が揃っている。
