
東芝が今、Lytroみたいに、撮ったあとで焦点の合ってる場所を変えられるカメラ用センサーを、スマートフォンやタブレット向けに作ろうとしている。それだけでなく、写真のすべての深度をピントが合ってる状態にできるし、ビデオでも使えるし、それに形態やサイズでは、先駆者であるLytroカメラみたいにかさばらず、日常的に使いやすいカメラになりそうだ。Engadgetが見つけた朝日新聞の記事が、東芝のこのプロジェクトを詳報している。
このカメラは、カメラ用センサー(撮影素子)の上に50万個の小さなレンズを層状にかぶせたものになる。個々のレンズが、それぞれ他とわずかに違う像を撮り、それらを東芝のソフトウェアが一つにまとめる。するとその画像は、ユーザがスマホなどの画面をタップするとピントが変わる。それはLytroのライトフィールド技術でも同じだが、カメラ本体はLytroみたいに細長くなく、ポケットに入れられるぐらいの小ささになる。東芝はすでにスマートフォンやタブレットのOEMたちに採用を働きかけているが、実際に店頭で搭載製品を買えるようになるのは早くて来年の年末ごろとなる。ユーザがフォーカスの変更だけでなく、視界のズームイン/アウトもすこしはできるのか、それはまだ分からない。Lytroは、この前のアップデートでそれができるようになった。
本誌TechCrunchは最近、ビデオ撮影のできるふつうのデジカメでLytro的な写真を撮る方法をご紹介した。でも東芝の技術はビデオを利用する‘それふう’の技術ではないから使い方も簡単で、しかも消費者が買いやすいお値段になるだろう。現状のLytroを、技術のデモにすぎない(完成した消費者製品ではない)と見る向きは多い。もっと多様な消費者製品に結実していくことが、今後の課題であり究極の目的だ。10月のGizmodoのインタビューでLytroのファウンダRen Ng博士は、Lytroがスマートフォンに載るのはいつかと聞かれてやや考え込んだ。まだまだ今後の研究課題が多い、ということらしい。でもレースはすでに始まってるようだし、東芝は早めにその先頭に立ちたいのだ。
